山人ノマドの活動報告

東京都山岳連盟加盟の山岳会、山人ノマドのブログです。会員の山行記録、会の行事などを紹介していきます。

2016年雪上訓練

                               w田 記

今年も恒例の雪上訓練を谷川岳スキー場で実施した。

昨年の雪訓は谷川も雪不足で、雪のない岩稜の上をアイゼンで歩いたが今年は雪も豊富で思い切り雪と戯れることが出来た。谷川岳天神平スキー場は雪訓の山の団体で一杯であった。例年来ているがこれほどの人が入っていたのは初めてであった。

この1週間ほどの降雪で谷川岳スキー場も1m30cmほど積もっていた。いつもやる斜面はスキー場がロープを張っていてなかなか良い場所がなかった。少し独占し過ぎである。毎日と言うわけではないのでもう少し配慮がほしかった。実際スキー客より山屋の方が人数が多い。

スキー場の上の尾根まで登る。最後の数メートルは深雪ラッセルをしながら登る。反対側の斜面でワカン歩行訓練。急斜面の良い場所を見つけたのでそこを慣らして滑落停止訓練。最初はぎこちなかった人たちも何回か経験するうちに上手くなった。その間に新人に雪崩ミニ講習。弱層テスト等を実施。最後は下の方で雪崩ビーコン訓練。ロープワークは時間切れでできなかったが、充実した訓練になった。

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ワカンを穿いて歩行訓練

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滑落停止訓練

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f:id:yamanomad:20161218121837j:plain下山前に参加者全員で。

 

広沢寺アイゼントレ

谷川岳は凄い雪で雪上訓練期待できますね。さて我々は広沢寺でアイゼントレでした。w田幸は風邪のため休場。w田佳、バンブー、K林の3人でやって来ました。

今日の広沢寺は超混み状態でアイゼントレやクライミングの団体がひしめいていました。プレゼント5(5.7)にトップロープを張りアイゼントレを実施しました。新人のK林さんはやはり出歯の先に引っかけて乗り込むのに恐怖心があるようで最初はなかなか上手くいきません。どうしても踵が立ってしまう。何回かやっているうちにコツを覚えた様でだいぶ上手くなりました。もう少し修行すれば完璧。バンブーは去年もやっているので最初からスイスイです。文句の付けようがありません。安定して綺麗なのぼりです。来年は先生お願いしますね。

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今日は寒い一日でした。

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満員御礼状態。半数はアイゼントレです。

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k林さんの最後の登攀。胸も岩から離れ踵も下がっています。だいぶ上達しました。

このあと一般左ルート(5-8)をクライミングシューズを履いて45m登り懸垂で降りました。私が登っている時に隣のボルダーピッチで滑落した人がいてすごい音がしましたが、幸い左肩強打で済みました。本人は恥ずかしいと言っていましたが、命があっただけでも儲けもの。気をつけましょう。本数はこなせませんでしたが充実した練習でした。


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懸垂で降りるw田さん(左ルート)


 

 k林です。

初めてアイゼントレにチャレンジしました。

登山靴で1回+冬靴、アイゼン、冬用分厚い手袋して4回登りましたが、初めコツが全然分かりませんでしたが、お二人に指導してもらい最後の方は少しコツが分かるようになりました。

アイゼンの爪に信頼置くのに苦労し、足元しっかり見て爪置く場所を決める。

体でやると難しかった。。

充実した1日になりました。

ありがとうございます!

 

谷川岳天神尾根

11日 たけぞう・O原

上越線は沼田を過ぎると雪景色になり、水上はやや吹雪いている。

上毛高原から来たバスはほぼ定刻にロープウエイのプラザに到着。

ゴンドラは間引き運転であったが、9時20分には天神平に降り立つ。

登山者のトレースの途中に雪上車が止まっていて、迂回するのにラッセルさせられる。

その後も巻き道方面は道形が残るのみで、我々がラッセルして道を開くことになった。

30分ほどで昨日入山したパーティが反対側から来て、ラッセルから解放されるが、雪は降り続き避難小屋までさらに1時間かかった。

小屋の中に入り休憩していると、稜線からラッセルしてきたパーティが次々と到着。

避難小屋から先もアイゼントレできる積雪状態ではないのでひき返した。

帰りは1時間もかからず天神平に到着。

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「ラッセル中のO原さん」

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「避難小屋。小屋脇に赤いヤッケの人が見えたが、O原さんは見てないという。」

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「帰り道にて。トレースが消えそうな勢いで雪が降り積もる。」