山人ノマドの活動報告

東京都山岳連盟加盟の山岳会、山人ノマドのブログです。会員の山行記録、会の行事などを紹介していきます。

2020年 高尾山の花


2020年3月13日(金)  U松

 先月下旬、ネットに、ハナネコノメソウの開花情報が掲載されていました。フサザクラも開花しているとのレポートがありました。

 東京地方の好天気はこの日までというので、降雪で花が溶けてしまわないうちにと行ってきました。新型ウイルスによる外出自粛の要請があったためでしょう、少なめな人出の街でした。

 石地蔵様に感謝の一礼をして橋を渡りました。

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   花探しの人たちは、左右を見ながらゆっくりした歩きなので分かります。やや前方を歩いていた人の足が止まったようでした。山の斜面に眼をこらし、小さな一株の野草を見つけることができました。

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 踏み跡を沢筋へ降り、流れを渡ってみました。その付近に台風のダメージはなく、お目当ての直径5ミリほどの白いハナネコノメソウの花がありました。数年振りの出会いでした。ニリンソウの株も見つかりました。ヨゴレネコノメがありました。名前ほど厭な感じではありません。

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   若い人たちのグループが、賑やかに登っていきました。親子連れや、中高生たちのグループが通り過ぎていきました。

  花は山の斜面側にも見ることができました。花の樹は多くは見つかりません。アオキの花芽やヤブツバキは見ることができました。

  木橋を渡ったあたりだったでしょうか、「グルグル」とくぐもった低音が聞こえてきました。タゴガエルだったでしょうか。撮影する間もなく、すぐに穴に引っ込んでしまいました。翌日の雪で冷たい思いをしたに違いありません。

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木の階段を登った日の当たる所に、ほとんどむき出しでシュンランが花開いていました。こんな不用心に咲いていていいのかと一瞬思ってしまいました。

  豪華トイレが見えるようになりました。路の右斜面の黄色いのはダンコウバイかな。その横手にあるのは何の花?マメザクラ?

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 山頂をスルーし、少し先の東屋の広場まで下りました。向かい側の大テーブルを、ここで休憩するときの定席にしています。この日のお昼は、20年使っているタイガー魔法瓶カップヌードルです。ベビーチーズ、家人が用意したリンゴにセブンのカフェインレス。食後に、ちょうどコーヒー3杯が飲める容量のタイガー君は、去年からサーモス山専のカバーに入れてもらっています(笑)。

  テーブルの後ろに、アセビヤブツバキ、ウグイスカグラなどが見えました。付近では女性グループが食事中だったりしたので、少し遠慮した観察になりました。

  花の期間が短いと言われているので、終わっているかも知れないと思いながら、フサザクラが見られるはずの樹間のコースを下りることにしました。

  林縁にスミレが出てきました。登りのときのとは葉が違いました。キブシも見えました。

  フサザクラは、終期だったと思いますがまだ見られました。橋は揺れるし、近いようで遠くにある微妙な位置、ピントが合わせられません。AFなのにうまく使えていません。メーカーさん、ごめん。

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朝見つけたエンレイソウを、もう一度見たかったので、浄心門のところから2号路へ進み、途中から琵琶滝へ下りました。3号路は工事中のために通行禁止になっていました。

 ヤマブキがありました。自分のほかに誰もいない、乾いた路はとても気持ちいいものでした。

 エンレイソウはその時間まだ開いていました。やあ石地蔵様、暖かくてよかったです。有り難うございました。

 「分け入っても青い山」 一期一会のノンビリ山歩き。

  下山後のお蕎麦と一杯は時節柄「自粛」しました。換気良好な各駅停車で早めの帰宅になりました。

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ぐんま百名山73、74・太田金山&茶臼山

2020年3月15日 たけぞう単独

   毎週登山継続中。14日の雪もあり、標高の中途半端な山は道の状態も悪いだろうと考え、低山を選んだ。15日、東武伊勢崎線太田駅を8時30分に出発。受楽寺からの東山ハイキングコースを歩く。八王子山を越えて、御城橋を渡り、国の史跡の金山城址に向かう。石垣や日の池、月の池など見所は多い。新田神社のある最高点に10時、登頂。物見台に2等三角点があり、赤城山から袈裟丸連峰、日光連山が見える。帰りは大光院を経由して太田駅に戻る。

   東武桐生線阿左美駅に移動し、12時15分、再出発。荒神山登山口から登り始めると、なんとカタクリが咲いている。3月に見るのは初めてである。荒神山から茶臼山への縦走路は気持ちいい。茶臼山は八王子丘陵の最高峰で、アンテナ塔が建つが、石祠や3等三角点があり、赤城山はもちろん、浅間山も見えた。籾山峠から桐生市側に下ると、南公園の梅林に行けるようだが、峠の手前から太田市側の東毛少年自然の家に下る。薮塚駅へ向かう途中で北山古墳に立ち寄る。薮塚からは東武特急りょうもう号で帰京。

 

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「新田神社の大ケヤキ

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大光院臥龍松」

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荒神山カタクリ

早春の蕨山は雪の中

3月15日(日) L/T島、N村

 

   春の山の名にふさわしいということで蕨山にいくことにした。

   飯能駅から1時間ぐらいで名郷バス停に。入間川の橋を渡って林道を進み、堰堤が立ちふさいでいるところから枝沢を渡って急登にとりつく。あたりは杉林となり、これがあとまで続くことになる。

   小沢の二股のところを右に進み、高度を稼いでいくと蕨山の北側の尾根に乗る。ここからはゆるやかな登りとなるが、前日降った雪が登山道を埋めている。3か所ほどの小さな岩場を乗っこしていくと、有馬山に続く分岐に出る。ここを右に少し行けば蕨山の最高点(1044m)があるが、そこはカットして1033mの展望の良い蕨山の標識のあるところへ。ここからは奥武蔵の山々がよく見える。

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 (写真は先行パーティの人たち)

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   少し休憩してから藤棚山、大ヨケノ頭、金毘羅山を経由して、さわらびの湯を目指す。途中で地図にない林道が現れ、それを横切ったあたりは広葉樹林帯となるがそこに馬酔木の花が咲いていた。このコースで唯一の花だった。とはいえさわらびの湯近くの土手斜面にはスミレやスイセンが咲き、八重桜も満開、頂上付近の冬の景色とは対照的な世界が広がっていた。

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