山人ノマドの活動報告

東京都山岳連盟加盟の山岳会、山人ノマドのブログです。会員の山行記録、会の行事などを紹介していきます。

2020.12.12 富士見高原~西岳~編笠山周回

2020.12.12

富士見高原~西岳~編笠山周回・K島記

 

真っ暗で駐車場に少し迷うが、富士見平高原に5時半過ぎに到着。ネット上の写真に助けられて登山者用の駐車場へ。1台無人の車があるだけだった。

夜明けを待とうかとも思ったが、もう少しで明けると思いゆっくり歩いて向かうことにした。

暗い中でのへっでんスタ-トは怖くて心細かった。

山道に入ると急にシカさん達がわっと走り出すことしばしば。いちいち派手に驚いてしまう(逆に驚かしてしまってごめんなさい・・・!)

 

西岳までは林の中のだらだらとした長い道のり。

2000mを超えるころに少しだけ雪が出てきたが、ほとんど無し。

西岳で展望を見つつ、チ-ズとパンを齧ってお湯をすすり先へ進む。

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青年小屋までの道は少し雪がついていて所々歩きづらい箇所もあったが、高低のない道なのでツボ足のまま。

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”遠い飲み屋”も閉まっていて登山者も誰もいない。

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風もあり、立ち止まっていると寒いので立ってもぐもぐ。ヤッケを着こんで出発した。

ますます風が強くなって、編笠山ピ-クはガスの中。

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写真を撮って足早に通過するのみとなった。登山者は1名。

風がとにかく強くて指先がじんじんしてきて、冬の山の感覚を思い出して嬉しくなった。

下り始めるとピストンで登ってきている方々に数名会った。

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編笠からの岩場を過ぎた林の中の下りが雪と氷でいやな感じだった。

雪だったり一部氷だったり土だったりと、終始軽アイゼンはつけなかったが、落ち葉で隠れた氷で滑ったりもした。

登りだったり強風だったり割と一生懸命歩いてきたので、長い下りでは休憩しながらゆっくり下山した。

 

富士見高原のホテルの温泉に浸かって帰京。

終始一人で歩き、静かな山歩きができた。

暗い中での出発だったからか、同日帰宅したのが不思議な感覚だった。

仕事などで日々たくさんの人と関わっていると余裕がなくなることがあるが、自然の中に身を置いて静かに過ごす時間が取れてよかった。

一人で歩くとどうしても急ぎ足になってしまうが(せっかちだから?)良いトレ-ニングにもなった。

 

鍋割山を経由して小丸尾根で鍋焼うどんを


11月22日(日) W田、T島、H野(ゲスト)

 

   渋沢駅発7時18分のバスに乗車して大倉へ。バスは超満員。大倉バス停にも人は多い。

   大倉から長い林道を歩いて二股に行き、堀山の家方向に向かうH野さんとはここで別れる。ここから後沢乗越への登り口をめざす。ミズヒ沢を渡る手前に鍋割山荘への料理用の水をボッカするペットボトルがたくさん置いてある。今回は2リットルのペットボトル1本をザックに積み込む。若者グループは両手に3リットルのボトルを持って登り始めた。大丈夫かしら・・・

 急登をゆっくりと登れば、後沢乗越にたどりつく。日差しは暖かく、紅葉が青空に映える。いろいろなグループと抜きつ抜かれつつしながら、頂上をめざす。2つほどのピークを過ぎて太陽光のパネルが見えれば鍋割山荘は近い。

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後沢乗越から鍋割山頂上へ向かう

 鍋割山荘前には鍋焼きうどんを購入するための長い行列ができていた。1500円とのこと。頂上に着いた頃に冷たい風が吹き始め、休憩する場所もないので早々に小丸方面に向かうことにした。

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鍋焼きうどんのできあがるのを待つ

 休憩できる場所を探しながら小丸のピークを目指すが、風が強くて火が使えそうにない。小丸林道に入って探すと、すぐに見晴らしがよく風もあたらない場所が見つかった。ここで昼食、鍋焼きうどんを料理する。

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温泉タマゴ、豚肉、油揚げ、シイタケ、かまぼこ、ネギ、春菊

 お腹がいっぱいになってまわりを見渡せばバラの実がたくさんなっている。富士山は雲の中で見えないものの、相模湾が光っているのが見える。

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たくさんのバラの実がなっていた

 小丸尾根の最初は杉林だが、途中から広葉樹も多く、紅・黄葉のグラデーションがきれいだ。あと1週間もすれば葉は落ちてしまうだろう。

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小丸尾根の後半は明るい広葉樹林

 14時30分には大倉に戻ったが、紅葉、青空、曇り空、冷たい風、鍋焼きうどん、バラの実、、、楽しい一日をすごすことができた。

山梨百名山を3つ踏破

   昨年、今年と何回か企画するが雨で流れた山行をやっと実施できた。3連休初日、あずさの窓側の席は満席なので、臨時特急のかいじにすると、ガラガラであった。甲府からタクシーで観音峠に向かう。ここから茅ヶ岳・金ヶ岳へ向かう人もいる。登山口から45分で、曲岳の山頂に到着。展望台から見る富士山は雪も解けて黒々としている。八丁峠に向かう道は気持ちのよいところだ。瑞牆山から金峰山がよく見える。八丁平から升形山へ向かう。狭い岩峰だが、360度の大展望だ。黒富士と富士山が並んで見えるが、この位置からだとベストショットにならない。黒富士へ向かう。山頂からは富士と御坂山塊、南アルプスが見え、北アルプスの一部も見えた。八丁峰から太刀岡山へ向かう尾根を進む。鬼頬山の下りはきつい。単独行者とすれ違ったが登りはもっとたいへんだろう。越道峠まで標高差400mを下った。ここから太刀岡山へ登り返す。14時40分、3等三角点と石祠のある山頂に到着。山頂から30分下ると、鋏岩に着く。ここで、迎えのタクシーを呼んだ。登山道はすぐ下にあるクライミングゲレンデの脇を通る。登山口に着いて、鋏岩の岩稜を観察していると、タクシーが来た。

 11月は天候も安定し、この1週間で、群馬・山梨の百名山をそれぞれ3つ消化することができた。

 

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「曲岳から見る太刀岡山」

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「升形山から見る黒富士」

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「升形山から見る瑞牆山金峰山

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「太刀岡山ハサミ岩」