東京都山岳連盟加盟の山岳会 山人ノマドです。

会員の山行記録、会の行事などを紹介していきます。

2017年9月2日〜3日 黄蓮谷

メンバー M田、バンブー

2年越し・4回目のリスケで、ようやく好天に合わせることができたので、黄蓮谷に行って来ました。
一泊二日ということもあり、非常にしんどい山行でした。ロープを出すことはありませんでしたが、フィックスロープや残置にかなり頼ったので、これらがなかったらかなり厳しい遡行になると思います。
ただ天気を待ってリスケを繰り返した価値はあり、非常に見応えのある渓相で黄蓮谷から見えた町の風景も壮観でした。

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9月2日

日向山駐車場9:00ー入渓点10:46ー黄蓮谷の出合13:25ー千丈の滝14:26ー五丈沢出合上PB14:48

7時前に尾白の駐車場に到着。2時間ほど仮眠して、タクシーで日向山駐車場移動。駐車場から歩いてアプローチすることも考えたが、高度を稼ぐことができ、体力を温存できたので、結果的に正解だった。日向山駐車場は満車状態だった。
9時に駐車場を出発し、林道を1時間ほど歩く。不動滝への分岐で標識のない方へ進む。3つ目のトンネルを潜ると程なく林道の終点にあたる。終点の先にフィックスロープがありそこから入渓。
ゴーロを歩くと直ぐに夫婦滝に出会う。M田さんは下部を左から巻き上部を登ろうとするが滑っていて一歩が出せない。先行して夫婦滝の下で釣りの準備をしていたパーティが巻道があることを教えてくれたので、バンブーは巻道を利用する。M田さんはそのまま突破。
これ以降、滝は飽きるほど出てくるが巻き主体で、突破に迷った時は必ず巻道があった。滝、巻き、ゴーロを歩くを繰り返すイメージでゴーロ歩きが岩が大きく体力を削られる。
ワイヤー滝から続く連瀑は立て続けに巻き、花岩に出る。一見して花岩と分かる壁だが、その先の噴水滝は残念ながら噴水は見れなかった。噴水滝から続く連瀑も右岸から巻き、その後の5m階段滝を直登し、続く3mx2も右から巻くと獅子岩にでる。こちらも明らかに獅子の形をしており見間違うことはない。獅子岩の先のナメ滝を上がると黄蓮谷の出合にでる。
黄蓮谷の入り口は狭く、その後のスケールの大きさは感じられなかった。出合で休憩して先に進むと、事前情報で皆が怖いと語っていた8mの滝に出る。情報では左岸巻き、右岸巻き、直登と色々上がっていたが、一見して直登は無いように思えた。ありがたいことに右岸にフィックスロープがかかっていたので使わせて貰うが、足場が全くなくフィックスロープが無ければ進めなかったかもしれない。しばらくゴーロ歩きをすると千丈ノ滝が見えてくる。右岸を巻くと石碑が現れそのまま踏み跡を辿り落口の先に出る。先に進むと直ぐに五丈沢との分岐となる。昔は五丈小屋から五丈沢までの登山道があったらしいがそれらしい跡は見つからなかった。黄蓮谷側には5mの滝が掛かっているが、左岸から巻け、巻道上にビバーク適地がある。水も簡単に取れるので1日目の行動を終えテントを張る。焚火を熾したが木が濡れていて大きな火にはならなかった。今回から持って来たチューブメタが有用で濡れている木でも難なく火を点けることができた。かなりの量の夕飯を食べ、お腹いっぱいになったところで、18時過ぎにはテントに入った。

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ワイヤーのある滝を登ったところでf:id:yamanomad:20170103022603j:plain
千丈の滝で

9月3日 

PB6:15ー二俣7:12ー奧千丈滝上の2400mPB適地11:16ー黒戸尾根登山道14:48ー尾白川市営駐車場21:00

4時半に起床。朝食後、テントを片付け6時過ぎに行動を開始。
直ぐに現れる坊主の滝は右にある枯れた支流を少し登るとテープがあるのでそこから巻道に出る。巻き過ぎ注意と事前に把握はしていたが、見事に巻き過ぎてしまう。少し戻りよく探すと落口付近にフィックスロープが貼られている箇所を見つけてそこから沢に戻る。続くナメ滝の連瀑を巻くと左俣との分岐が見えてくる。分岐直ぐ下のナメ滝は水流左を登り右俣側へトラバースする。ずっと巻き続けていたこともあり、かなり恐る恐る登ったが、スタンスはしっかりしているので難しくはない。
この分岐から奥千丈ノ滝までは巻きと直登を選びながら進む。直登した滝は難易度は高くないがシャワーになる。楽しいがヌメっていて高度感もあるので緊張感を持って登ることになる。途中から右岸を巻くルートもある模様。
奥千丈を抜け、多段20mから奥ノ滝までは滝の登攀、巻き、大岩登りが連続する。烏帽子沢の分岐手前の10mは、突破が困難で残置ハーケンにスリングを掛け登った。
烏帽子沢分岐と奥の二俣の間にある2450m付近の二俣は左岸から登りだし残置ロープを使って沢に降り、右岸から巻いて落口に出た。この後が2日目で一番迷った箇所だった。
現地では烏帽子沢から黄蓮谷へ戻る地点と勘違いして右の枝沢へ戻ろうと道を探していたが、踏み跡が見つからず、かなり時間を使ってしまった。踏み跡を見つけて右の枝沢をのぞいてみたが、沢自体が詰まっていてそれ以上進めないことから、現在地の想定を修正し先に進んだ。
しばらく大岩を登ることを繰り返すと、水流はほとんどなく大岩を登ることを繰り返すと奥ノ滝3段60mの滝が出て来る。振り返ると山梨市街がよく見えた。
この滝は右から巻いた。これ以降藪漕ぎを始めるが、この藪漕ぎもハマったポイントだった。本来左に進むところを右に進んでしまい、甲斐駒ケ岳山頂の西側に出る方向へ進んでしまった。スマホGPSと地図・コンパスを頼りに南東へ進路を修正すると登山道へ突き抜けるであろうガレ場を見つける。巻道のルートをしっかり取れば奥ノ滝の上に戻れ、藪漕ぎをする必要はないらしい。
最後のガレ場はかなりボロボロで登るのに注意を要したが、詰め上がり少し藪を漕ぐと水雨天という石碑が見え、登山道へ抜けることができた。
M田さんとゴールを祝い、疲労度と時間の関係で山頂は目指さずそのまま下山する。覚悟はしていたが下山は予想以上に辛く、疲労もありほぼコースタイム通りの時間となって21時に駐車場に着く。
駐車場で大休止し、23時まで営業している道の駅小淵沢にある延命の湯に浸かり帰路に着いた。

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