山人ノマドの活動報告

東京都山岳連盟加盟の山岳会、山人ノマドのブログです。会員の山行記録、会の行事などを紹介していきます。

登りごたえのあった奥多摩の真名井北稜

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  3連休前半の石筵川が天候不良になったため、10月8日にトレーニングを兼ねて奥多摩に行くことにした。これまで登っていないところをということで「静かなる尾根歩き」を参考にして、真名井北稜~川苔山~赤杭山を選んだ。

 川井駅からは国際虹マス釣り場を目標に歩き、そのすぐ先の北川橋手前を左に入って進む。しばらく歩くと真名井橋に出会う。ここは渡らず左手をすすむ(「静かなる尾根歩き」の地図にはこの橋を渡るような記載があるが間違い)。少し先に行くと右手に高圧線鉄塔の行先を示す「秩父線№38に至る」「新秩父線№39に至る」とした標識がある。ここが真名井北稜への入り口だ。

   急坂を登るが蜘蛛の巣がところどころかかっており、めったに人が入っていない様相だ。北稜の稜線上に出て左手に進むと高圧鉄塔がある。この真名井北稜は高圧鉄塔の巡視路の道筋となっている。このあと緩やかなアップダウンを繰り返し、高圧鉄塔を何本かやり過ごしていく。右手は杉林、左手は広葉樹の樹相であり、足元にはたくさんのドングリの実が落ちていた。

 42号鉄塔を過ぎて伐採地のススキ原を越えていくと、尾根は左手方向になる。ここからしばらくはブナ林が続くが、その後は尾根も狭くなり、また露岩帯もあり、急な登りが続く。踏み跡を追うようにして直登はさけて巻くようにしながら、木の幹をつかみつつ、あえぎつつ登る。最後は緩やかな登りになって、「真名井沢の峰1240m位」と表示があるところに出る。赤杭尾根の登山道はその下にある。

 出発時間がおくれことや、真名井橋で間違えて進んでしまって時間を費やしたこともあり、川苔山へはいかず、赤杭尾根をそのまま下っていった。途中でトリカブトの群落に出会う。950m付近で一旦林道に出るが、それを右手に進む。途中登山道のような道が横切るように見えるが、それ気にせず進むと右手に「古里駅→」とした標識がある。これに従って、さらに緩やかな下りを進む。途中に「赤杭山」の方向を示す標識に出会う。

 「静かなる尾根歩き」ではこの赤杭山、その後ある三ノ戸山、ズマド山について、登山道から少し離れていることから「不遇の山」として紹介していた。今回は赤杭山によったが(三ノ戸山は気づかずに過ぎた)、時間の関係もあり、ズマド山を踏まないで古里駅へのショートカットルートをたどった。

 出会った人は赤杭尾根で登ってきた1人だけだった。真名井北稜は見晴らしの良いところはないが、迷うことはないルートであり、急登もあるので、それなりに楽しめる尾根だ。古里駅前近くのコンビニでビール2本を買い、電車に乗り込んだ。