家族ハイキング 期日:6月2日 U松記
孫たちがやってきた生活の様子はお知らせしたところですが、この年になってもうすでに大人の、わが子たちといろいろあって過ごすのも人生だなということがありました。
理不尽なトラブルに出会い、敵わぬことを承知で、正面から立ち向かうことにしたと言ってきた子がいました。破れるべくして敗れた、失望、そして孤独感も。親としての老生には、いつでも帰ってきなさいと言う気持ちでいたこと、それ以上何もできることはありませんでした。
いろいろありましたが、なんとか決着を付け、立ち直りも早そうな若者(親からみればという意味です)と、最近ただ衰弱していくようなことではいけないねと思っている老生の、家族二人の、回生のハイキング、少しそんな気持ちで行ってきました。
峠までバスで行く、四月の時よりずっとお手軽なコースにしました。
待ち合わせ駅は、やはり混雑は相当なものでしたが、見慣れない山ルックに、老生、当人から声が掛かるまで、どこにいるのか分かりませんでした。
小さな滝の脇から始まった登山路には、花好きな男女のパーティが先行していました。花が終わった後のエビネの株を、それだと教えてもらい、シーズンの後でも、そんなふうに探して所在の確認をしていたのだと教わりました。
その人達に教わった花々です。
オカタツナミソウ
サワギク
ウリノキ
二本以上の穂でもフタリシズカなのだと、図鑑で確認した初心な二人でした。ベニバナヤマシャクヤクは実(実といっていいものかどうか)を結んでいました。ベニバナヤマシャクヤクの名称は、株のところにあった保護監視中としたプレートで分かりました。
ベニバナヤマシャクヤク(実)
山頂茶屋にはお昼時になりました。隣の人のかき氷、四十センチもありました。シロヤマ盛り(400円)には、食後に、寒いと言っている人がいましたね。山専ポットのお湯で、ミニカップラーメンやじゃがりこサラダを作り、老生日頃はしてこなかった種類のサービスに努めました。沢旅をしていたころの調味料入れにペパーを入れてきて、自慢げでしたか。
下山は、高尾山山頂から先にきたことがなかった同行者のために、一丁平へ向かいました。次にこの人が、友人とくるときには、城山までは安心して楽しめることでしょう。以前同じ時期、偶然に、ヤマホボシが咲いているのを目撃していたこともここを下山した理由でした。展望台では、水蒸気で霞み気味でしたが、道志や丹沢山塊の山並みを、初めて手に取るような近さから観てもらうことができました。ヤマボウシは見事に満開でした。
ここではもう一つ嬉しいことがありました。
同行者の、高校生時代からの親友が、お母さん達と登ってきていたことです。高尾山って、とても平和な気持ちになれた山だったね。君、もう大丈夫だよね。
山頂は迂回し日影沢へ下りました。この前は葉の上に小さな花をつけていたハナイカダが、今度は丸い実を結んでいました。この実は食べられるらしいのです。ひとつくらい頂戴してみたらよかった。
その次の画像は、茎の色だけでですが、アマドコロなのではないかと思います。
アマドコロ
ちょうど日影沢キャンプ場では、高校山岳会の連合組織の大会が催されていたようで、増便バスを連ねてやってきた縦走装備の高校生達で大賑わいでした。
沢の終端付近に咲いていました。葉にはいろいろ薬効がある植物のようです。天ぷらにして食することができるそうです。沢で出会えたら、ね。
君、またワインとチーズをそろえておくから、一緒に山を歩きましょう。
坊やとお嬢ちゃんがしっかり歩ける頃に、きっと山へお供しましょう。
(2018/06/07)