メンバ:大(L)、M明、タケゾーさん
ルート:シダクラ沢遡行→奥多摩湖
当初5人のメンバーで遡行の予定のハズがリーダーが欠席、加えて今回の幹事であるメンバーも風邪のため不参加。急遽リーダーを仰せつかった私は前日のジムのオヤジ連との飲み会で完全に二日酔い状態。タケゾーさんは過去にもう数えきれないくらい遡行したところである。
高揚感のカケラもなく入渓点で身支度を始める。リーダーの権限でトップはM明にまかせ、ラストはタケゾーさんにお願いし、二日酔いの私を挟んでもらう。
出だしの滝はいきなり水をかぶるのはイヤなので当然まく。入門用の沢なので特に緊張を強いられる箇所もなく、それにタケゾーさんがいる限り道迷いの心配はまずない。
天気も良く、沢の中は暑くもなく寒くもない。絶好のわらじ始め日和の中、淡々を遡行を続ける。
思えばタケゾーさんとはかつて「タケサワ会」(自称)なるものを結成し、丹沢・奥多摩の沢を駆け回った仲だ。自分にとっては沢の師匠である。M明とはそう山行を共にすることはなかったが現在では我が伴侶である。
互いに大した気遣いをせずとも、多くの言葉を交わさなくとも意志の疎通のかなう気心の知れた仲間との山行は楽しいものだ。
ノマドで得難い山仲間に巡り合えた幸せを噛み締めながらの遡行であった。