山人ノマドの活動報告

東京都山岳連盟加盟の山岳会、山人ノマドのブログです。会員の山行記録、会の行事などを紹介していきます。

山梨百名山・④笹山東尾根

2019年9月14日・15日 たけぞう単独

  白根南嶺は行きそびれた山域である。岳人759号で紹介されて気になっていたが、山梨百名山を踏破すると決めて今回の実施となった。

  14日、下部温泉駅から、はやかわ乗合バス1便に乗る。駅で南部警察署の警官から山岳遭難防止のパンフとエマージェンシーブランケット・ホイッスルをもらう。バスは早川町付近でエンストし、代車に乗り換え、奈良田温泉到着は20分遅れた。奈良田は関西方面からの車の路駐の列が出来ている。ちょうど広河原行きのバスが出発した。自販機でドリンクを買うと当たりで1本おまけがつき、荷物が増えた。

  奈良田湖の吊橋を渡り、尾根取付を9時25分に出発。取水管理道から尾根に乗り、抱き合った杉と桧がある山の神まで1ピッチ。1344m地点で落葉松がでてくる。1603m地点で水場標識。往復20分とあるが、確認していない。1750m付近で左から支尾根が合流。1932m地点に4テンが張れるサイトがある。14時20分、2050m付近で1テンが張れるサイトがあったので、ここで行動を打ち切る。この日、6組の下山者とすれちがったが、いずれも日帰りピストン組だ。40代夫婦は奈良田を5時に出て、笹山には11時前に着いたという。今日は体調もよく、重い荷物を背負いながらコースタイムどおりで歩いているのに、この差はなんだろう。テント内でお湯を沸かそうとしたときに、事件発生。コンロがガスボンベに固定できない。ねじ山がバカになっているのだ。何十年ぶりかで、メタ(エスビット)でお湯を沸かすことになった。夜は少し雨がぱらつく。

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「吊橋と笹山東尾根」

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「山の神にて」

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幕営地点」

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「メタで食事の準備」

 15日、4時20分、ヘッデンをつけて出発。2220m付近のガレ場で、北岳と対面。日の出を待つ。奈良田を2時に出発したという同世代の方がやってきた。笹山を越えて大門沢を下るという。驚きである。2320m付近の2重山稜はテン場適地。5張りのテントがあった。2560m峰への登りで、上河内岳、悪沢岳が見えてきた。ハイマツが出てくると、7時40分、笹山南峰に登頂。さらに10分ほどで、北峰。360度の大展望である。西の正面は、97年11月、木田さんと歩いた塩見岳と蝙蝠尾根。荒川三山は99年の正月山行で寺島・虫明さんと歩いた。名残惜しいが13時台のバスで帰るので下山する。早くも今日の日帰りピストン組とすれ違う。テン場に9時45分、到着。テントを回収し、重いザックを背負って我慢の歩きである。12時、山の神で最後の休憩をしていたら、先ほどのピストン組が通り過ぎていった。笹山の日帰りピストンの累積高度差は富士山の標高に匹敵する。たいしたものだ。疲れきって、12時45分、奈良田に戻った。バスの出発まで1時間あるが、高台にある奈良田の里温泉までの登りの遊歩道を歩く気はせず、温泉に入らず帰途につく。

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「雲海の富士山」

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「笹山南峰。奥は白根三山。」

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「笹山北峰。奥は塩見岳と蝙蝠尾根。」

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「北峰から南峰、富士山を見る。」

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「荒川三山」