2020年10月18日 T島
山梨県の中央線沿線には雁ガ腹摺山は三山ある。大峠の近くの雁ガ腹摺山にはすでに登っている。今回は笹子雁ガ腹摺山に行くことにした。
8時36分に笹子駅に降り、身支度を整えて歩き始める。30分ほどで登山口に着いたが、ちょうどその時に駅からのバスも到着し10人ほどが降りてきた。登山口からは杉林の急登が続く。3つほどの小ピークを越えたところで右手の方に少し下りながら進む。山栗のイガがたくさん落ちており、黄葉もはじまっている。登り返して右手に反射塔?の囲いを過ぎれば頂上はすぐだ。
頂上までは駅から2時間で登ってきたことになる。振り返ると富士山が樹の間に見えた。天気がすっきりしていないので頂上に雲がかかるが、大月市選定の秀麗富岳12景のひとつだ。
一休みして笹子峠をめざす。頂上直下の急な下りを慎重に降りていくと、高圧鉄塔に出会う。見渡せば何本もの鉄塔が山間につらなっており、どのようにして鉄塔を作り上げたのかといまさらながら感心する。
その先で登山道は尾根道と尾根をまく新道とに二手に分かれる。新道を進むが左手が崩れ気味のところもあり、ずり落ちないように気をつけてゆっくり足を進める。先の尾根道と合流したあたりからはゆったりとした道となり、旧道の笹子峠に着く。当初は甲斐大和駅からこの笹子峠へのルートも考えたが、大半が車道みたいので笹子駅からにコースを変えた。この笹子峠を少し下ったところが新笹子峠となり、笹子隧道が峠の下を貫いている。
舗装道路を行くとすぐに「矢立の杉」の案内標識があり、それにしたがって山道をすすむ。両側からの沢が合流する地点の左手がちょうど「矢立の杉」がある場所だ。樹齢千年を越えるという。ここで杉良太郎の「矢立の杉」の歌を聞くことができた。また舗装道路を下り続けていくと新田の集落のバス停に出会う。ちょうど13時10分発のバスに乗れることになった。
時間もあるのでこのあとはオプションの笹一の酒遊館に行くことにした。純米大吟醸酒を試飲しながら、もう一つの牛奥ノ雁ガ腹摺山にどのようなルートで行くかを酔いながら考えた。