メンバー:T内、I江(記)
5/13(土) 坊主川金山沢遡行
自宅から30分、福岡市内にある脊振山系の沢。近いです。
前夜の雨で増水していましたが、水温・気温共に気持ちよく久しぶりの沢登りを楽しめました。水質は想像していたよりもクリアで、さほど苔の匂いも少ない(T内さん曰く、「奥多摩よりはるかに臭わない」)。
遡行2時間、下りは尾根伝いの登山道1時間、の計3時間。コンパクトながら中小の滝が次々と現れ、退屈しません。
途中、黄色い花や苔、新緑が綺麗でした。
核心の滝には、リングボルトが打ち込まれており、ロープ出しての滝直登を楽しむ方もいるのでしょう。今回、わたしたちはロープは出しませんでした。
水量がもう少し少なければ、登りたかった滝もいくつかありました。
後半は滝も減り、人工滝が2ヶ所出てきます。多少「終盤」感がありますが、全体的にコンパクトで危険箇所もなく初心者にちょうど良い。
何せアクセス性が非常に良い(新鮮)。
下りは尾根の登山道で下ります。人が少ないのでしょうか、登山道の濡れた落ち葉はそのまま残っており、沢靴で歩くと滑って転ばないか冷や冷やしました。
もう一度訪れてみたい沢です。
午前中に沢も終わり、車で熊本県八代市の秘境「五家荘(ごかのしょう)」に移動。
100名滝の「栴檀轟の滝(せんだんとどろ)」を見て、五家荘渓流キャンプ場に到着。貸切でした。19時頃には就寝しました。
「坊主の滝」ここから始まる。これは登らず。
5/14(日)国見岳
快晴。300名山、T内さんにとってはこれで300名山完結のラストワン。
4時起床、朝食を済ませ、5時キャンプ場発。
車でさらに山奥深くに入り、30分で登山口に到着します。この地域は秘境と言われるだけあって、とても山深く、野生の雉(キジ)を車から3度も見ました。
今回は、(登山口)~烏帽子岳~五勇岳~国見岳~(登山口)の周回ルート。
まず杉の植林帯に始まり、途中から新緑の原生林の中を歩き、烏帽子岳到着(1,692m)。
頂上付近では、一帯に石楠花(シャクナゲ)が群生していました。
一部はまだつぼみ、日当たりの良いところは満開でした。香りを嗅ぐと、微かにキャラメル(バタースコッチ?)のいい香りでした。
烏帽子岳からは高低差の少ない稜線歩き。
五勇岳から国見岳に向かうと、山の雰囲気も開放的になります。今回はずっとT内さんの後ろを歩きました。
国見岳に近づくにつれて、どういう想いで登っているのだろうか、きっと万感の想いだろうな、とT内さんの後姿を見つつ、T内さんの心の中を勝手に想像しながら頂上に近づいていくと、私も胸がいっぱいになりました。
うぐいすや野鳥のさえずりを聞き、開放的で明るい稜線歩きは、登山しているというよりも、美しい庭園を歩いているかのような、眠気を誘うような心地良さがありました。
10:50分頃、国見岳登頂。
T内さんと握手。。。おめでとうございます、T内さん!こういう記念すべき山行にご一緒できたのは本当に嬉しく光栄なことです。
この日、登山靴を忘れた私はタウンスニーカーで登るハメになりましたが、登りやすい登山道で、自然が本当に豊かな地域です。これほどありのままの自然が広大に残されている地域は日本でも貴重です。
紅葉の季節にまた訪れたいです。
帰りは滝を見たり、峠の茶屋で山女塩焼きでお疲れ様会。
T内さん、ありがとうございました。
そしておめでとうございます。
「ブナ原生林が癒してくれる」
「五勇岳~国見岳の稜線。ブナ新緑の快適な道を歩く」
「国見岳頂上まで50M。完登までもう一息・・・(左に写っているのはT内さん)」
「国見岳頂上にて」