山人ノマドの活動報告

東京都山岳連盟加盟の山岳会、山人ノマドのブログです。会員の山行記録、会の行事などを紹介していきます。

40年ぶりの十文字峠越え

小生のブログに写真のアップロードができないので、こちらで報告する。

 78年5月、栃本関所跡を9時に出発し、十文字小屋17時15分着の記録が残っている。翌日は股の沢林道を歩き川又に下山した。当初、シャクナゲの季節にと考えていたが、ボッカ訓練を兼ねて、晩秋の峠越えとなった。

 24日、あずさ3号で小淵沢へ行く。駅舎は新築され、高原野菜とカツの弁当が1000円になっていた。小海線信濃川上駅から接続される村営バスに乗り、梓山で下車。高原野菜畑の中の車道歩き1時間で毛木平に到着。60台の駐車場は満杯。多くは甲武信岳へ行ったのだろう。千曲川源流の登山口には立派な木橋が架かる。五里観音を見て、沢沿いの道を75分休まず歩いて尾根に出る。十文字山の南面の巻き道を25分歩いて十文字峠に到着。

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 小屋の外観は昔と変わらない。水場の沢を越えた先のカモシカ展望台に行く。三宝山がでかい。天狗山・男山や八ヶ岳も見えた。峠のテント場はせまく、26日の小屋締めに忙しい管理人に四里観音避難小屋の水場の様子を尋ねると水は出ているというので、先に行くことにする。股の沢分岐付近の四里観音は見落とした。その先のコブは地形図の尾根通しの道と異なり西側を巻いていく。16時前に避難小屋に到着。40年前は旧十文字小屋であったところ。水場は小屋から2分の赤沢谷源頭の湧水。小屋のストーブで薪に着火を試みたが失敗。室内は氷点下なので、テントを張った。

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 25日5時半、ヘッデンをつけて出発。大山の南面を巻き終えたところでご来光を迎える。この先の道も三里観音の位置も地形図とは異なる。赤沢山は北面を巻き、1818m峰は南面を巻く。尾根通しの道になり、1729m峰を巻いて、岩交じりの急登を終えると、白泰山避難小屋に出る。コースタイム2時間半のところを4時間かかった。小屋はブロック造りで、脇に二里観音があった。小屋の前はノゾキ岩で、奥秩父主脈が見渡せる。

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 白泰山も北面を巻くが山頂への分岐点がわからず、山頂を踏めなかった。上州側の展望は両神山がいい。一里観音を過ぎて、南面の切り開きで和名倉山と雁坂嶺からの尾根がよく見えた。栃本関所跡に13時に到着。市営バスの通過は14時29分なので、始発の川又まで歩いた。大滝温泉西武観光バスに乗り継ぎ、西武秩父駅より帰路に着く。

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「和名倉山からのご来光」