山人ノマドの活動報告

東京都山岳連盟加盟の山岳会、山人ノマドのブログです。会員の山行記録、会の行事などを紹介していきます。

詰めが核心だった奥多摩の倉沢谷長尾谷-結果としての15時間行動-

2019年3月10日 てら(L/記)、T口

 

   3月10日(日)の快速ホリデー奥多摩号の乗車客は少なかった。午後からは雨の予報となっていたからだろうか。奥多摩駅8時35分発のバスに乗って倉沢バス停でおり、林道と山道を1時間ほど歩く。沢沿いに導くハシゴを降りたところが入渓点となる。3月も中旬近くなると水もぬるんで気持ち良い。今年初めての沢登りとなる。

 小滝を快調に登り、積極的に水流にも入る。石積み堰堤を越えて2条の滝を過ぎると二俣になる。水流が少ない右俣が本流である。ここを過ぎると水も少なくなる。ガレ状になり、傾斜もきつくなる。5mの涸滝を越えて前方の尾根に松の木が見えるあたりで、また二俣となる。

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  (2段5mの滝)          (2条の3mの滝)

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 (二俣、右が本流)       (ガレの二股手前、奥に松の木が見える)

 左を進むが傾斜はさらにきつくなるので左手の尾根に逃げた。しかしここからが難儀な詰めとなった。足を踏み出すと崩れ、掴んで引き上がる木の根もない。ロープを何度も繰り出して、ようやく登山道に這い上がる。このとき16時30分を過ぎていた。

 計画では棒杭尾根を下山する予定でいたが、終バスに間に合うか定かでない。そのため踊平までのトラバース道を利用し、川苔山の脇を通って鳩ノ巣駅に向かうことにした。途中から雨が降りだし、またヘッデンもつけながら終電に間に合うように、ひたすら歩き続ける。鳩ノ巣駅に着いたのは23時40分、終電は30分前に出ていた。

 長尾谷は小滝を楽しく登れるが、最後の詰めに相当の力と時間がとられることも勘案しておくことが必要だ。