9日、7時に出発。雷鳥沢キャンプ場に下り、新室堂乗越に登り返すが、少しトラバース気味のトレースを歩く。8時過ぎに稜線に出た。剱岳早月尾根の奥に毛勝山が見える。トレースがあるので楽だ。室堂乗越の次のピークから見る剱岳がいい。2511m峰に登ると弥陀ヶ原全景が見渡せる。薬師岳と鍬崎山がいい。奥大日岳最高峰へ雪庇を避けてトラバース気味に登る。広大な雪原でトレースがなくなった。目の前の大日三山の右端が奥大日岳三角点峰だが、ここまでとする。早月尾根と別山尾根の両翼を広げた剱岳もいい。往路を戻るが、雪がゆるみ始めたので、ストックをピッケルに替えて下る。室堂乗越で一休みしていると雷鳥が現れた。キャンプ場からの登り返しがきつい。雷鳥荘手前で歩いた稜線を振り返る。13時半、バテバテでみくりが池温泉に戻り入浴する。昼食をカットしたので室堂15時発の高原バスに間に合った。
総括:コースタイムは4割増しで、トレースがなければ完歩できなかったが、3日間とも天気に恵まれ、食事も温泉もよく、雷鳥にも出会え、最高の雪山シーズンを終えることができた。〈完〉
「剱岳早月尾根と毛勝山」
「2511m峰と奥大日岳最高峰」
「中央・三角点峰、右・最高峰」
「室堂全景」
「大日三山」
「剱岳」
「弥陀ヶ原と薬師岳・鍬崎山」
「室堂乗越の雷鳥」
「歩いた稜線」