山人ノマドの活動報告

東京都山岳連盟加盟の山岳会、山人ノマドのブログです。会員の山行記録、会の行事などを紹介していきます。

果無山脈縦走&鼻白の滝・桑ノ木滝

2019年11月1日・2日 たけぞう単独

   31日、新大阪経由で紀伊田辺に行き、龍神バスに乗り、西で田辺市住民バスに乗り換える。9月の大雨で路線バスのルートが変更しマイクロバスとなり、住民バスといっても自家用車で地元のお年寄り5人に混じって座席の間に中腰になって収まる始末。17時前、丹生ヤマセミ温泉の郷に到着。廃校利用の宿泊棟前にテントを張り、温泉に浸かる。20時前に管理人が帰った後、近所で秋祭りのお囃子の練習の音が断続的に1時間半ほど鳴り響いた。

  1日、小森の果無越登山口を6時15分、出発。最初のピークの和田森を過ぎると、北側の展望が広がる、大峰山系も確認できた。ヤマセミ温泉を後から出発した冷水山ピストンの単独行者が追いぬく。安堵山まで稜線を歩くが、北側に林道が並行して走っている。安堵山を下って南側のスーパー林道龍神本宮線と合流するところが林道登山口。階段を登ると、展望台で、南側(太平洋側)の大塔山系の大パノラマが広がる。黒尾山を下ったところで、先の単独行者とすれちがう。1等三角点の冷水山到着は11時50分。コースタイムの5割増しの6時間を要した。ここが果無山脈縦走の中間点である。カヤノダン、公門崩の頭と小さなアップダウンを繰り返していく。筑前のタワまでがやや道がわかりにくい。筑前のタワ通過は15時、いいテン場だ。1117m峰の登り返しを嫌って、地図上の巻き道に入ったが崩壊が進んでいる。ミョウガタワを過ぎたと思われるところで、稜線に戻る。稜線はブナの原生林で雰囲気はよい。いたるところ、幕営適地。16時40分、二重山稜の窪地にテントを張る。山行届係に携帯メールを送った。

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「展望台から見る大塔山系」

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「冷水山にて」

 2日、5時40分に出発。ブナの平峰で日の出を向かえる。6時40分、石地力山に到着。冷水山以東の稜線が見える。ここから30分で、果無峠。果無山脈の縦走が完了、よくぞ歩いたものだ。峠からは三十三観音を見ながら、熊野本宮大社までの熊野古道小辺路ルートを歩く。八木尾に出ると、中辺路ルートが合流する三軒茶屋跡まで車道歩き。再び、山道に入り、祓殿王子を見て大社の裏鳥居に到着。24年ぶりの大社である。参詣して、表参道の階段を下る。世界遺産センターなどがあるが、滝見物を優先すべく、明光バスに乗り志古へ向かう。ここから道の駅熊野川まで大河熊野川(新宮川)に沿ってR168を1時間歩く。対岸には、来年の干支の山の子ノ泊山の登山口の1つである立間戸谷出合がある。道の駅で昼食後、鼻白の滝を見に行く。林道から遠望する2段の滝だが、遊歩道から下段の滝の滝壷へ行ける。道の駅に戻り、熊野交通バスで相賀口に向かう。日本の滝百選の桑ノ木滝があるが、小振りな上遊歩道からは全体が見えない。靴を濡らしてどうにか写真に収めた。来年、沢靴持参で再訪予定。予約したタクシーで新宮に出て、名古屋経由で帰京した。

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「石地力山から見る果無山脈。右端が冷水山」

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「鼻白の滝下段」

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「桑ノ木滝」