山人ノマドの活動報告

東京都山岳連盟加盟の山岳会、山人ノマドのブログです。会員の山行記録、会の行事などを紹介していきます。

GoToトラベルキャンペーンを利用して四国遠征

たけぞう

  計画のきっかけはM.O.Cの秋のイベントスケジュールで、稲叢山と奥工石山のトレッキングが土日で参加できるのを知ったことであった。まず、交通手段として1か月前にサンライズ瀬戸のキップを手配し、宿もモンベルクラブ会員の特典が利用できるさめうら荘を予約。その後、東京がGoToトラベルキャンペーンの対象になったことで、登録手続きをする。ところが、出発1週間前にモンベルから稲叢山の申込が小生のみであることが通知され、結局、催行中止が決定。天気予報はよいので、稲叢山はタクシー利用で、予定どおり山行を実施することにした。

 10月1日、サンライズ瀬戸のソロ寝台で出発。明石付近で中秋の名月を寝台ベッドから観賞。2日、坂出で普通列車に乗り換え、丸亀で下車。バスで飯野山登山口に向かう。讃岐富士で知られる飯野山は、瀬戸大橋やコンピラサンの象頭山などを見ながら一周する形で登山道がつけられている。1時間強で山頂に到着。岩崎さんの新日本百名山の石碑が立っている!丸亀から土讃線に乗り大歩危を経由して大杉駅で下車、バスで土佐町に入り、さめうら荘に投宿。初日は素泊りで、地域共通クーポン券を使い、夕食と生ビールが無料。

 

f:id:yamanomad:20201002095427j:plain

「瀬戸大橋と角山」

f:id:yamanomad:20201002110454j:plain

「讃岐富士・飯野山

  3日、予約したタクシーは、1日貸切で2万5千円!「四国の水がめ」さめうら湖の湖岸を走り、吉野川支流の瀬戸川沿いに入る。車を降りて、瀬戸川渓谷のアメガエリの滝を観瀑。標高1100mの稲村ダムまで宿から1時間半かかった。車はここで待機してもらう。稲叢山の渓谷コースは大滝や平家落人伝説の洞窟などがあり面白い。稜線に出ると石鎚山系の山々が見え出す。ダムから2時間、2等三角点のある山頂に到着。自信はないが石鎚山も確認できた。これで新日本百名山を99座登頂。残すは石垣島於茂登岳である。旧道コースを1時間で下りダム湖畔に戻る。タクシーは往路を戻ると思いきや、トンネルを抜けていの町本川の大橋ダムを経由し奥吉野渓谷沿いに大川村に入る。ここに四国最大級という小金滝がある。標識のある車道脇にも別の滝があるが、離れたところから小金滝の上部が見える。むらの駅に立ち寄ると運転手がアイスコーヒーを奢ってくれた。さめうらダムへ戻るまで7時間かかったが、GoToトラベルキャンペーンの補助金分とツアー中止の返金があるので、実質9000円ほどであった。予定外の滝見物ができたので、結果オーライとする。さめうら荘の2泊目は2食付で、クーポン券で生ビールと梅酒をいただく。

 

f:id:yamanomad:20201003084140j:plain

「アメガエリの滝」

f:id:yamanomad:20201003113953j:plain

稲叢山から見る石鎚山?」

f:id:yamanomad:20201003124927j:plain

「稲村ダムから見る稲叢山

  4日、天気予報は雨天40%の確率になっていたが、天気は持ちこたえた。モンベルアウトドアヴィレッジ本山を8時40分に出発。今日の参加者は高知在住の女性6名と小生、ガイドは補助と運転手を含め3名。ワゴン車は舗装路から分かれたダートの竜王林道を30分ほど走り竜王山郷土の森登山口に到着。地図にない本山町が整備したルートを行く。赤テープを見失うと迷いかねない苔むした岩のあいだを登っていくブナとカエデのいい雰囲気の森だ。足の弱い女性がいるので、小生も息が切れることなく歩ける。紅簾石露頭地を過ぎると、シコクザサの稜線に出て、1等三角点のある奥工石山の山頂に到着。目の前に見える白髪山も気になる山だ。遠方の目立つ山はもう1つの工石山だ。昼食休憩後、白山神社の祠があるユルギ岩を経由して往路を戻る。ツアー解散時刻を過ぎて、路線バスに間に合わなかったが、四国山岳ガイド協会所属の大崎さんの車で大杉駅まで送ってもらった。特急南風で岡山に着くと、駅弁スタンドでラスト1個の祭すしをゲットし、新幹線のぞみで帰京した。

効率よく3日で3山ピークハントできた。

 

f:id:yamanomad:20201004123134j:plain

「紅簾石露頭地」

f:id:yamanomad:20201004130210j:plain

「奥工石山の山頂」

f:id:yamanomad:20201004133522j:plain

「ユルギ岩の白山神社