山人ノマドの活動報告

東京都山岳連盟加盟の山岳会、山人ノマドのブログです。会員の山行記録、会の行事などを紹介していきます。

干支の山歩き・子ノ泊山

たけぞう

 今西錦司の十二支会が始めた十二支登山の「子」の山が三重県の子ノ泊山である。気になる山のひとつであった。今年も埼玉の子ノ権現に登っているが、長年の課題が消化できた。当初は、もう1つの1等三角点峰の高峰山も考えていたが、9kmの林道歩きと途中幕営になるので断念した。

 2日、新幹線、特急を乗り継いで新宮に到着。あいにくの雨である。運賃100円の紀宝町バスで終点の飛雪の滝キャンプ場まで行くはずが、9月の大雨で町道が土砂崩れに遭い、3つ手前のバス停で下ろされる。キャンプ場は幕営料1000円で、滝の横にテントサイトがある。今年になって初めてのテント泊であるが、雨中泊となった。ゴアライトテントも40年近く使っていてシームレステープの剥離が目立ち、雨が滲みてくる。3日はレンタサイクルで日本の滝百選の布引ノ滝を見に行く予定であったが、ここから先の林道も通行止めということで断念。朝の散歩で、飛雪の滝の上流にある二の滝を見に行く。キャンプ場を早めにチェックアウトし、和田地区まで歩き、和田の滝や熊野川の昼島を見てバスを待つ。バスを熊野大橋で降り、熊野速玉大社に参詣。続けて、神倉神社、阿須賀神社世界遺産めぐりする。浮島の森や王子ヶ浜にも寄り道して、この日は新宮のBHに投宿。

 

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「飛雪の滝」

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「神倉神社ゴトビキ岩」

 4日、紀宝町バスで終点の上桐原に行き、桐原浅里林道を6km歩き、子ノ泊山をめざす。車で入れば桐原登山口が最短である。林道は相野谷川相野谷に沿ってあり、途中、子親の滝を見下ろす。もみじの滝分岐を過ぎて、一の滝・二の滝へ30分の新しい標識があったので足を踏み入れたのが大間違い。踏み跡は石碑の立つ河原へ続いたが、その先の上流にも下流にも堰堤がある。諦めて戻るが、踏み跡を見失い薮漕ぎで50m先の林道に戻った。50分のタイムロス。中の谷橋に落打滝へ15分の標識がある。ここは最初から行く予定で沢靴も持参していた。梯子を降りて河原を10分歩くと、目の前に現れた。陽を浴びていい滝である。登山大系には、相野谷川相野谷と熊野川立間戸谷が紹介されており知っていた。立間戸谷も牛鬼滝の手前から登るコースがあり、ヤマレコにも最近の記録があった。12年前ならこのコースを選んでいた。中の谷橋からも旧道があり確認できたが、桐原登山口はまだ1.5km先である。11時、登山口を出発。桐原から3時間かかった。尾根に登り着くと旧道コースはテープが張られて通行止めになっていた。途中、沢を横切るところを過ぎて、12時40分、ごちゃごちゃと標識の多い1等三角点の山頂に到着。熊野灘大峰山系が見える。20分ほど滞在して、来た道を戻る。タイムロスがあったので、もみじの滝観瀑は断念。バスの発車10分前に桐原に到着。子ノ泊山は飛雪の滝のある浅里からも登山コースがあるが、町では推奨していない。この日も新宮のBHに連泊。GoToトラベルの地域共通クーポン券を使った食事を考えていたが、いい店がなくローソンで消費した。

 

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「落打滝」

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「子ノ泊山の山頂」

 5日、伊勢神宮参詣の日。紀勢本線多気から参宮線に乗り換え、二見浦で下車。二見興玉神社夫婦岩を見に行く。条件がいいと夫婦岩の間に富士山も見えるという。伊勢市に戻り、まず、豊受大神宮(外宮)を参拝。バスで内宮前に移動し、皇大神宮(内宮)を参拝。16時近いが、おかげ横丁は修学旅行生を交え人でごった返し、三密の極み。飲食、買い物も断念。伊勢市駅のキオスクで最後の弁当をゲットし、赤福をみやげに買って帰路に着く。

 

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二見興玉神社夫婦岩

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「内宮の宇治橋