山人ノマドの活動報告

東京都山岳連盟加盟の山岳会、山人ノマドのブログです。会員の山行記録、会の行事などを紹介していきます。

年末 南八ヶ岳

12/28-31 南八ヶ岳/I江 記


前夜八ヶ岳山荘の仮眠室に泊まる。

2,000円で布団暖房付き、別途500円で風呂も入れる。とても快適だった。


28日朝、美濃戸は雪がうっすら、行者小屋に向かう。10:30行者小屋着。この日は赤岳鉱泉泊りだが、このまま鉱泉に行っても時間を持て余すので、阿弥陀北陵の取り付きまで足を伸ばした。


文三郎尾根/阿弥陀岳の分岐を右に進み、しばらくしたら尾根に入る。樹林帯の尾根をひたすら登り、少しずつ展望が開けてくる。息が上がるが久しぶりの雪の感触が楽しい。

2630mまで進みジャンクションピーク手前で引き返す。下り、雪が柔らかくアイゼンが利かない。一部クライムダウンする。


ふと足元から目を離し、周りを見渡すと南八ヶ岳の素晴らしい景色が広がっていた。冬の穏やかな陽に照らされた静かな八ヶ岳を楽しめた。

15頃鉱泉着、自炊して20:00就寝。

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阿弥陀北陵、2600m付近」



29日、天気予報が良いので硫黄岳経由して横岳通過を試みる。6:30鉱泉発つが赤岩の頭付近で天候が崩れだす。9:30硫黄岳頂上、強風でホワイトアウト。横岳通過は諦め、さっさと赤岳鉱泉に下山する。その間に天候が好転した為、行者小屋経由で地蔵尾根から登り返し赤岳天望荘に向かった。

地蔵尾根は結構怖かった。

13時頃天望荘到着。

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「吹雪く硫黄岳山頂、寒い!」


天望荘、宿泊者は40人ほど。

コーヒーとおしるこが無料なのが嬉しい。

夕食はバイキング、とても美味しかった。


30日、晴天強風の中、赤岳登頂。

かなり緊張したが、紺碧の空に突き上げる雪稜を歩いていると、ここに来たかったと嬉しさが込み上げてきた。

今回のハイライトだった。

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「目指す赤岳山頂、遠くに富士山」


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「強風の中、赤岳雪稜を登る」


赤岳頂上は5、6人。

写真を数枚撮りさっさと下山開始する。

天望荘までの下りは標高差にして約150m。

まだ風も強く一歩一歩慎重に下る。

天望荘に戻るとホッとした。

当初予定していた横岳通過は諦め、登りに使った地蔵尾根にそのまま入り、再び雪の付いた岩陵帯を慎重に下る。


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「赤岳頂上より南側を望む。天気は最高」


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「頂上直下の雪稜、奥は横岳」


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「地蔵尾根の下り、八ヶ岳ブルーが広がる」


行者小屋で大休止。

ホッとひと息ついていると、隣で無線機でヘリ救助要請している声が聞こえた。後で知るが地蔵尾根で滑落が発生したようだ。


この日宿泊する赤岳鉱泉に向かい、アイスクライミングで赤岳鉱泉に入っていたW田さんT内さん達と合流。


しばらくアイスクライミングを見学した後、夕日に染まる八ヶ岳を見に、30分離れた中山展望台に向かう。この日はとても天気が良くしばらく眺めていた。日没後展望台を離れ、赤岳鉱泉に戻り、皆さんと夕食をとる。

夕食はしゃぶしゃぶ。

さすが鉱泉、年末は賑わっている。

夕食後、W田さんたちと久しぶりの歓談を楽しんだ。21:00就寝。


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「赤岳下山後、中山展望台にて」


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「赤岳、中山展望台より」


31日、南沢大滝。

W田さんにハーネスをお借りしトップロープでアイスクライミングを体験させてもらった。なかなか楽しい。

アックスを振る力加減、打ち込む位置、足との距離感、氷の質の見極めなどコツを掴めだすとより楽しめる世界だと感じた。

教えてくださったW田さん、ビレイして下さったT内さんありがとうございました。


帰りに皆さんと蕎麦を食べて、お別れした。

今回の年末山行を無事に終えた。


アキレス腱断裂して6ヶ月後、厳冬期の赤岳を登頂できた。嬉しいの一言に尽きる山行だった。


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12/26 木曽駒ヶ岳

I江 記

南八ヶ岳に向けて足慣らしと状態を確認する為木曽駒ヶ岳に行って来ました。テント泊を予定していましたが午後から翌日にかかて悪天候予報の為、午前のみの日帰り山行に変更。


千畳敷カールの登りを経て、伊那前岳へ足を延ばすがアイスバーンに強風だった為途中で引き返しました。木曽駒ヶ岳方面への道は風も強く中岳まで行って引き返しました。


千畳敷カールの上部はアイスバーンになっており緊張します。


戻る途中、宝剣岳をソロで登る人がいて、しばらく見ていたが無事登頂するのを見届けて下山。


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強風、青空、天狗岳♪-12月29日~31日-

L /T島、K林、H野

12月29日に茅野駅からバスで渋ノ湯ヘ。
バスを降りて対岸の斜面を登り、パノラマコースとの分岐手前で休憩をとる。雪山テント山行の荷物は重い。
14時すぎに黒百合ヒュッテ到着。テント設営の手続きを済ませて、寒風の中でテントを張る。
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料理用の水つくりの雪を集めて、テントの中へ。
中山展望台まで足慣らしを兼ねた雪上訓練は、テント設営に手間取ったことから中止した。
暖を取り、夕食づくりへ突入し、そのまま宴会、早めに就寝。
12月30日、深夜から明け方に3センチの降雪。朝食後、東天狗に向かう。
樹林帯を抜けると、東天狗、西天狗が青空に大きく映えている。
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東天狗への急坂をゆっくり登り、右手にまわりこみながら岩稜をやりすごして頂上へ。
途中でT島、K林ともにアイゼンがたびたびはずれる。
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ベルトの締め込み弱かったり、前コバと止め金具のズレがあったことによる。
岩稜に行く前にはアイゼンの点検は欠かせないと反省。風が強いため西天狗へはカットして、中山峠に戻る。ここからニュウへ向かう。
霧氷できらめく樹林帯をすすみ、1時間ほどでニュウの岩峰にたどりつく。眼下に白駒池が白
く輝いている。
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H野さんが14時ごろに小屋に到着予定なので、その時刻に合わせて小屋にもどる。
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今夜はH野さんと一緒に小屋に泊まることへ。
T島、K林はテントで夕食をして、つまみを持って小屋のストーブを囲んで宴会に。


小屋ではケーナの演奏がおこなわれた。
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それに聞き入ったあと、
ビール缶を持って暖かい布団に潜り込む。
12月31日、テントでゆっくり朝食をとり、11時35分の渋の湯発のバスに
間に合うように下山した。この日は登ってくる登山者が多かった。

●K林です。今回冬山初テント泊しました。
氷から水を作る、冬山でのテント幕営の仕方など体験。また寒いのでたくさん着込み、夜ガスをたいてテントの中を温かくするなど。。しかし、朝方は寒かった(T_T)
小屋にも泊まりましたが、またテントにはない雰囲気で両方楽しめました。