山人ノマドの活動報告

東京都山岳連盟加盟の山岳会、山人ノマドのブログです。会員の山行記録、会の行事などを紹介していきます。

5月例会山行(5/27 御前山ハイキング班)

メンバ:O田(L)、Y井、U松、ゲスト1名

ルート:奥多摩湖惣岳山→御前山~鋸山~奥多摩駅

 

新緑の奥多摩へゲスト1名を迎えて4名で縦走してきた。

奥多摩湖~御前山は登山者が多いが、御前山から鋸山経由で奥多摩湖へ抜ける人は少ない。展望はないが御前山登頂後も鋸山に向けアップダウンがあり、トレーニングにも適した好ルートだった。

実は奥多摩の登山口までは車で八ヶ岳へ行く場合と同じくらい時間がかかるのだが、初夏の奥多摩を満喫!

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登山客でごった返す奥多摩駅から路線バスに乗って奥多摩湖へ向かう途中、スピードを出してカーブを大きく回ってきた対向車にバスが接触。

我々含めて全員バスから降ろされてしまう。

 

朝から何事?という感があったが、後続のバスで無時奥多摩湖へ到着。

快晴の奥多摩湖を右手にみながら行動開始。

 

大ブナ尾根途中の展望台より奥多摩湖を眺める。 

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惣岳山手前での会話。

Y井:このあたりが沢班(シダクラ沢を遡行中)の終了地点だよ。

ゲスト:え?ここを登ってくるんですか?道がないのに。

Y井:そうだよ。

O田:奥多摩駅にいた男性(シダクラ沢右岸尾根ルート)も登ってきますよ。

 

縦走路から外れた道の無い山の中を登って来ることが不思議だった模様。

 

惣岳山へ到着。

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御前山の山頂は結構な人出。大休止と記念撮影。 

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鋸山も登頂。 

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縦走路の花。 

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愛宕神社の石段はスルーして車道経由で奥多摩駅に戻る。

お天気に恵まれた良い山行だった。

 

既に下山済の沢班とバリエーション班と合流して、ゲストも交えて奥多摩駅そばのお店で打ち上げ!

その後、3時間かけて無事帰宅した。 

参加メンバの皆様、お疲れ様でした。

また行きましょう!

 

奥多摩駅バス8:35~登山口9:15~御前山11:50~鋸山14:05~奥多摩駅16:00

 

 

 

 

 

奥高尾城山・日影沢

家族ハイキング  期日:6月2日   U松記


たちがやってきた生活の様子はお知らせしたところですが、この年になってもうすでに大人の、わが子たちといろいろあって過ごすのも人生だなということがありました。

 

 理不尽なトラブルに出会、敵わぬことを承知で正面から立ち向かうことにしたと言ってきた子がいました。破れるべくして敗れた、失望、そして孤独感も。としての老生は、いつでも帰ってきなさいと言う気持ちでこと、それ以上できることはありませんでした

 

いろいろありましたが、なんとか決着を付け、立ち直り早そうな若者(親からみればという意味です)と、最近ただ衰弱していくようなことではいけないねと思っている老生の、家族二人の回生のハイキング、少しそんな気持ちで行ってきました

 

峠までバスで行く、四月の時よりずっとお手軽なコースしました

待ち合わせは、やはり混雑相当なものでしたが、見慣れない山ルックに、老生、当人から声が掛かるまでどこにいるのか分かりませんでした。

 

小さな滝の脇から始まった登山路には、花好きな男女のパーティが先行していました。花が終わった後のエビネ株をそれだと教えてもらいシーズン後でもそんなふうに探して所在確認をしていたのだと教わりました。

その人達に教わった花々です。


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オカタツナミソウ


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サワギク


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ウリノキ


二本以上の穂でもフタリシズカなのだと、図鑑で確認した初心な二人でした。ベニバナヤマシャクヤクは実(実といっていいものかどうか)を結んでいました。ベニバナヤマシャクヤクの名称は、株のところにあった保護監視中としたプレートで分かりました



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ベニバナヤマシャクヤク(実)


山頂茶屋にはお昼時になりました。隣の人のかき氷四十センチもありました。シロヤマ盛り(400円)は、食後に、寒言っている人がいましたね。山専ポットのお湯でミニカップラーメンじゃがりこサラダを、老生日頃はしてこなかった種類のサービスに努めました。沢旅をしていたころ調味料入れにペパーを入れてき、自慢げでしたか。


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下山は、高尾山山頂から先にきたことがなかった同行者のために、一丁平へ向かいました。次にこの人が、友人とくるときに、城山までは安心して楽しめることでしょう。以前同じ時期、偶然にヤマシが咲いているのを目撃していたこともここを下山した理由でした。展望台では、水蒸気で霞み気味でしたが、道志や丹沢山の山並みを、初めて手に取るような近さから観てもらうことができました。ヤマウシは見事に満開でした。

 

ここもう一つ嬉しいことがありました。

同行者高校時代からの親友が、お母さん達と登ってきていたことです。高尾山って、とても平和な気持ちになれた山だったね。君、もう大丈夫だよね


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ヤマボウシ


山頂は迂回し日影沢へ下りました。この前は葉の上に小さな花をつけていたハナイカダが、今度は丸実を結んでいました。この実は食べられるらしいのです。ひとつくらい頂戴してみたらよかった。

その次の画像は、茎の色だけですが、アマドコロなのではないかと思いま


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ハナイカダ


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アマドコロ


ちょうど日影沢キャンプ場では、高校山岳会の連合組織の大会が催されていたようで、増便バスを連ねてやってきた縦走装備の高校生達大賑わいでした。


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ユキノシタ


沢の終端付近に咲いていました。葉にはいろいろ薬効がある植物のようです。天ぷらにして食することができるそうです。沢で出会えたら、ね。

 

 君、またワインとチーズをそろえておくから、一緒に山歩きましょう。

坊やとお嬢ちゃんがしっかり歩ける頃に、きっと山へお供しましょう。

2018/06/07



屋久島・宮之浦岳

最南端の百名山宮之浦岳

2018/5/23-26  N川

 

屋久島・宮之浦岳(標高1,936m) 

最南端の日本百名山

山域は、白神山地とともに、

日本で初めて世界自然遺産に登録されている。

 

屋久島へのアクセスは、

九州鹿児島から空路35分、高速艇で2時間半、フェリーだと4時間。

島1週は105キロで島を横断する道はない。

この小さい島の中に

1500m以上の高峰が11座、

1000mを超える山が40座以上、

これが洋上のアルプスと呼ばれる所以だ。

 

屋久島は私には、遠い島だった。

沖縄や石垣島に行くより遠く感じるのは、

交通手段が複雑にいろいろあり、またその都度調べることも多い。

面倒なので、思い切ってツアーに参加してしまおうかとも思ったが、

これが、またお値段がお高い・・・。 

およそ3泊4日で17万円くらいから。

そんなかんなで、ずっと行きたい気持ちはあったが

宮之浦岳は、私には、なかなか行けない、遠い山だった。

 

JALマイレージキャンペーンを利用し、

羽田-鹿児島-屋久島-鹿児島-羽田

この全区間を2万マイルで航空券をゲット。

登山日1日と予備日1日をいれ3泊4日、

チケットがとれる日程で予定を組んだ。

宿泊は素泊まり、女性専用ペンションに。

 

屋久島は・・・

1か月35日 雨、

1年366日 雨、が降るというほど雨の多いところ。

さらに言うなら、

屋久島で雨に当たらないのは、宝くじの確率より低いらしい。

 

一般的に宮之浦岳だけを目的とするなら

淀川登山口より往復11時間。

縦走するのであれば、

淀川登山口から宮之浦岳のピークを踏み、

縄文杉やウィルソン株、白谷雲水峡へ進むのが一般的。

途中無人小屋利用かテント持参になる。

 

航空券のチケットを予約したのは2か月前で、

当日は、間違いなく雨が降ると予想していた。

それまで、晴れた日に登ったという話を聞いたことがないのだ。

雨の中を縦走するのは論外、、、だったので、

私の中に「縦走」は全く視野にはいっておらず、

当然マットやシュラフも持っていかなかった。

とにもかくにも、宮之浦岳山頂を踏みたいという

気持ちだけだった。

 

私が宿泊している安房という町から登山口まで車で40分。

当日の朝、登山口までは、

レンタカーを借りるか、

タクシーを利用するか、

またまたは公共交通機関バスを使うとか、、、

い~ろいろ考えたが、

それなりの距離なので、それなりにお金がかかる。

ガイド山行であれば送迎付きで、

多くの現地情報も聞けるなら楽しいかと、

私には、後にも先にも初めてのガイド山行にした。

ガイド山行は1人15000円。

1ガイドに対してお客は5人までとなっている。

もし専属ガイドを雇いたい場合は、追加10000円。

当日縁あってご一緒させていただいたのは、

名古屋から63歳の男性と、

静岡から68歳の女性、

ガイドは埼玉から屋久島に移住したという29歳の男性。

 

登山日、ペンションお迎えは午前4時。

登山口5時出発。

朝と昼のお弁当は事前に申し込んであった。1000円。

登山口では、協力金1000円も支払う。

ガイド曰く、

「快晴の宮之浦岳は何週間ぶりかな、

こんな素晴らし登山日はないですよ」と言われた。

 

淀川登山口の標高は1360m

宮之浦岳山頂は1936m

標高差 約600m

累積標高差 930m

往復 16Km

標高差の割に時間がかかる。

休憩をいれてコースタイムは11時間となっている。

 

トイレは、登山口と1時間先にある淀川小屋だけ。

あとは携帯トイレブースが幾つかある。

携帯トレイ持参はここでも必須となっている。

世界遺産なので当然といえば当然か。

 

曙色の朝日差す森、いきなり大きい杉が目の前に現れ、

いよいよ屋久島にいるのだなとテンションが高くなる。

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登山道で見れる巨木の杉はこの1本

 

登山道は、かなり人の手が加えられた場所が多い。

階段にロープに木道。人が多く山に入れば、

また人が手を加えた道も増える。

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雨が多い屋久島で、水害がほとんどないのは、

島自体が花崗岩のため水はけがいいのが原因とか。

標高1800mを超えても、

山道には水が湧いているような場所が多数あり、

水場も多くある。

飲み水は500mlもあれば、途中、いくらでも

水場があるので持ってこなくていいと言われていた。

 

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日本最南端の高層湿原、花之江河

 

途中、豆腐岩だとか、仮面ライダー岩だとか、

薄型TV岩だとか、個々の岩に名前がつけられている。

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豆腐岩 ガイドはめんたいこ岩といってた

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山の高度によって、亜熱帯から冷温帯までの生物群が育ち、

例年より1週間以上早く咲いたシャクナゲも満開だった。

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しゃくなげの向こうに見えるのは海

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シャクナゲの蕾はピンクの色が濃いので可愛い

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岩の向こう側が宮之浦岳山頂

 

山頂からは360度の展望が開け、

九州本土の佐多岬開聞岳

口永良部島種子島を一望できることもある。

島とは思えないほどの雄大な景色を堪能することができるだ。

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29歳のガイドと山頂

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山頂から見える永田岳

 

天気が良ければ、来た道を戻るより

宮之浦岳山頂からさらに北東に進み、

縄文杉、ウィルソン株、

もののけ姫で有名になった太古の森、白谷雲水渓へ

進むのがお勧めだ。

 

早い時間の出発だったので、

復路はのんびり、

ガイドがいれてくれたコーヒーを飲んだり、

素足を川にいれクールダウンしたりしながら下山した。

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登山口着、午後4時10分。

休憩込みで約11時間。

 

訪れる前は、

何だか地名を聞いてもピンとこなかったところも

1回いってみれば様子もわかる。

今回見れなかった縄文杉を見に、

また再島しなければならないな・・・。

 

 

番外

予備日の翌日はレンタカーを借り島内めぐり。

最終日は朝から大雨で、予想どおりというか、

こんなにうまくいくわけないというか、

やっぱり雨にあったたか、

屋久島からの飛行機は夕方6時の最終便以外は全便欠航。

多くの人が、高速艇やフェリーに乗り換えた。

一瞬、屋久島に延泊しようかとも思ったが、

翌日曜の鹿児島から羽田便がほぼ満席状態。

私も高速艇に振り替え、帰宅したのは夜中12時近かった。

 

 

 

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ご当地名産とびうおのから揚げ 羽も食べれる

 

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亀の手

私はてっきり名前そのもの、亀さんの手かと思ったが、

そんなわけない・・・(笑)

亀の手とは、海岸の岩礁の割れ目に群生する石灰質の殻をもつ

岩礁海岸の固着動物。中の肉にうっすら塩味がついていて美味しい。

スペイン語で「ペルセベス」と呼ばれ、

スペインのガリシア地方では欠かせない高級食材。

 

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最初は珍しいと思ったヤクザルもヤクシカもいたるところにいた

 

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ご当地で有名な「首おれ鯖の刺身」は、

滞在中入荷しておらず食べるチャンスはなかった。

ただの鯖の塩焼きでも、安くて大きくて美味しい。

首おれ鯖とは、釣った鯖をその場で首をおり、

血ぬきをするので、鯖でも刺身で食べることができる

 

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屋久芋焼酎(マジに美味しい・・・)

三岳とは、南から黒味岳、宮之浦岳、永田岳のこと。

 

f:id:yamanomad:20180525155630j:plainこんな木が町のいたるところにあった

 

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樹齢3000年の紀元杉

iPhoneのパノラマ写真を縦に撮影したもの、

その大きさがわかるだろうか・・・。

 

雑感

今回お願いしたガイドさんもそうだが、島には移住者が多い。

ペンションのご主人も大阪からの移住組。

ガイドさん曰く、

今日僕が着ているもの、一眼レフカメラなど持っているもの全て

アマゾンで送料無料で手に入ります。

なので、移住しても問題ないのです。

島にないのは映画館ぐらいです。

 

島内を車で走っていて、

あっちこっちにコインランドリーが目立った。

湿度が高いので、買った野菜もすぐにカビる。

全て冷蔵庫へいれなくてはいけないそうだ。

また洗濯物を干しても3日かかり、乾いたら雑巾の臭いがする。

だからかな、コインランドリーが多いのは、と思った。

 

今回一番残念と思ったのは、

どうせ雨が降るからとカメラを新調せず、

手元にはiPhone しかなかったこと

自分ひとりだったら思う存分写真を撮れたと思うが、

ガイド山行だったので思うようにはいかなかったこと。

でも、登れたので全部良しとしよう!

念願の宮之浦岳登山に太陽とシャクナゲが花を添えてくれ、

また大雨の離島屋久島の大変さも体験、

忘れらない一人山旅となった。