山人ノマドの活動報告

東京都山岳連盟加盟の山岳会、山人ノマドのブログです。会員の山行記録、会の行事などを紹介していきます。

楽しい要素がたくさん詰まった沢-奥多摩 逆川-

2018年8月17日 Y井(L)、W田、Tera(記)

 

   平日の奥多摩駅から日原方面はバスの便が悪く、タクシーも1台しか駅前にない。結局、そのタクシーを待って川乗橋で下車して歩き始めたのは9時15分ごろ。沢への下降点は30分ほど歩いた大岩のあるあたりになる。途中にキャニオニング楽しむための施設ができていた。

 今年初めての沢登りであり、沢の水のきらめきに胸がときめく。川乗谷本流から分かれてすぐに大きな釜の左側を下半身ずぶぬれで越え、続いての2段10メートルの滝は、周りが囲まれていて爆水の冷気をもろに感じる。ここはW田さんがリード、右壁を登り中段で左の溝を越えて落ち口へ登り上がる。

 その後は水流の中だけではなく、右岸の踏み跡も利用して先をいそぐ。ゴルジユの中の釜を持った小滝については左にある残置スリングを使って這い上がるようにして突破する。この後は小滝が連続していて飛沫をあびるのが楽しい。

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(滝の落ち口を乗り越す)       (残置スリングを使って釜をはいあがる)

 

 大岩・石門のところで右手から大ダワ沢が入ってくる。ワサビ田跡をすぎると3段10メートルの滝があるが、中段まで登るのに右岸を大きく巻くと危ない。上段はガイドブックでは突っ張りで乗り越すとあるが、右側を登った。

 ウスバ林道手前の10メートルの滝は右壁を登るが、中段はハングっているようにも見える。右岸に巻き道はあるが、ここはY井さんがリードで登ることに。増水しているので右壁にも水が流れ、濡れながら登ることになる。悪そうに見えた中段上部は、ホールド・スタンスもしっかりしている。それでも落差は大きいので慎重に登って、林道の下に出る。

 14時ちょっと前であり、ここで遡行を打ち切った。ウスバ林道を歩きだすとススキの穂も出始め、秋の気配を感じさせる風が吹いている。二人に助けられて逆川を久しぶりに登ったが、沢登りの楽しい要素がたくさんつまった沢だとあらためて感じた。

 

追記 w田

08時03分のバスの乗る予定で行ったが、メンバー1人が時間を間違え乗れず。結局タクシーで1時間遅れで川乗橋でした。

何回も行っている沢なので、問題は水量でした。下部はそこそこ水量が多かったのですが大ダワ沢以降はいつもと同じ。私自身は今年4回目の沢でした。非常に困難な所もなく楽しい沢登りでした。途中女性二人組を抜きました。彼女たちは遊びながら登っているようでした。ウスバ林道から出発する時に大滝の下に現れました。沢慣れしているようでした。ウスバ林道はススキも出ていて風も気温も秋の気配でした。下界は暑いけど山はそろそろ秋の準備のようです。鳩ノ巣駅に15時45分でした。駅前の簡易居酒屋で反省会。平日なので生ビールはなくて缶ビールで乾杯。出発が遅れなけなければ、もう少しゆっくり飲めたのですが。まあこのくらいで切り上げるのが良いかも・・・・?

その分家で飲みすぎましたが。メンバーの皆さんお疲れ様でした。楽しい沢登りでした。

 

 

会津駒が岳

会津駒ケ岳 2018・7・30~31 

F森・他1名

会津駒ケ岳には何度か登っていましたが中門岳は行った事が無かったので今回例会山行雨の為中止で、中門岳目指してお花見しながらの山行計画。

沢登山口 30日 9:45 駒の小屋  14:45

駒の小屋  31日 5:00 中門岳6:00  滝沢登山口12:00 

 

小屋は自炊なので一泊分の食糧と飲み水持参。

久し振りの重いザックを担ぎ蒸暑い登山道をゆっくりと歩く。

樹林帯の中の木陰は涼しく感じるも出だしの急登は汗だく。

途中の水場マークで休憩。

しかし降りて水汲みに行くのも面倒で歩きに専念。

小屋までの途中でキンコウカ・ワタスゲの花が見事。

休みながら写真撮影。

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木々の緑の葉に癒されなんとか小屋到着。

念願の駒の大池に映る駒ケ岳を見て満足。

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外のベンチで乾杯!!!でもアブ・ブヨがいっぱいで座っていられない??

自炊時間も5:30迄と言う事なので夕食は、さんま丼にて終了。

翌日の行動水2リットル1000円購入。早めの就寝。

翌朝、空身にて中門岳へ。

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清々しい空気をいっぱい吸いながらハクサンコザクラの花見。

駒が岳山頂は行かなかった。。。

気持ち良く小屋に戻った時には中門岳は雲がかかって来ていた。

下山途中、今度は水場に寄って水を汲んでベンチでお湯を沸かし美味しいコーヒーを頂き至福の時を過ごしました。

私をノマドの会に誘ってくれた友と思い出の山で山時間を過ごす事ができました。

連日の猛暑に負けずに山行。山小屋で熟睡できました。

 

 

l涼感を求めながら耐暑訓練に-丹沢 檜洞丸-

2018.08.05

tera むっちゃん

 

 毎日暑い日が続く中、山に行くなら少しでも涼感が得られる場所ということで、犬越路から沢沿いを降るコースを選び、西丹沢盟主といわれる檜洞丸へ行くことにした。

 8月5日、新松田駅発のバスに乗り、西丹沢ビジターセンターまで。ここでは4~5人が下車した。近くのキャンプ場はどこも満杯の様子。

 檜洞丸へは、ビジターセンターの少し先の小沢の流れに沿って登っていくことになる。ここでまず涼しさを感じる。尾根に上がってからは、風のない日蔭の道をトラバース気味にゴーラ沢出合までを歩いて行く。ここで東沢本流とゴーラ沢の2か所を徒渉することになるが、浮石に足をとられ、下半身は水流の中に。涼感は最高!

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 出合から続くツツジ新道は、ツツジの咲く時期には相当の人出があるという。この日の登りには4~5パーティーのみ。展望園地と呼ばれところまでひたすらに登る。地図にはこの展望所から富士山、畦ケ丸がよく見えると記載されているが、見晴らしはそれほどよくない。

 ここをすぎると登りはきつくなる。ひたすら足元を見て登るが、白い小さな花びらがまき散らしたようにある。何の花だろうか。そのうちに木の葉の影がそよぎだした。風が多少吹き出したのか、見上げればブナの木が多くみられるようになる。

 岩ごろの急登を休みつつ登ると、1500メートルぐらいから緩やかな木道が続くようになる。シモツケソウや頂上近くにはマルバダケブキの黄色い花がたくさん咲いていた。

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 山小屋から飲料水を買い求めて頂上でしばし休憩する。先に登っていた登山者に檜洞丸のことをいろいろ聞いたりもした。

 暑さに耐えつつ時間をかけて登ったこととバス時刻との関係もあり、犬越路には向かわずに、いま来た尾根を降ることにする。ゴーラ沢出合を今度は慎重に渡り、タオルを濡らせて顔をふき、最初の登り口の小沢で再び涼しさを感じて下山した。

 耐暑訓練もしつつ、目的としていた涼感もそれなりに得られた暑い日の檜洞丸へのハイキングだった。