山人ノマドの活動報告

東京都山岳連盟加盟の山岳会、山人ノマドのブログです。会員の山行記録、会の行事などを紹介していきます。

丑年の初詣トレッキング

たけぞう

明けましておめでとうございます。

  4日、鹿野山神野寺に初詣に行った。君津駅からマザー牧場直行バスに乗り、山の上ゲートに到着。ここから関東ふれあいの道の千葉県「25九十九谷をたどるみち」を行くのだが、終始車道歩きだ。春日山バス停から鳥居崎、観測所前バス停から春日神社に寄り道する。測地観測所はゲートが閉まっていたが、脇から入り、敷地内にある1等水準点と1等三角点を確認する。神野寺を参拝後、白鳥神社に向かう。この奥山が白鳥峰で鹿野山の最高点になる。山名標識はなかったが日本武尊碑があった。神社の向かい側は九十九谷展望公園になっている。標高は低いが山並みが連なる見事な展望だ。神野寺からバスでマザー牧場に戻り、入園。昼時なので、ジンギスカンを食す。セルフサービスでラップに包まれた食材をチョイスして焼く。食後、牧場内を散策。水仙、菜の花が咲き、うしの牧場には牛神社があり、ロウバイ園の蠟梅も見頃だ。バスで君津へ戻る。

 

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「1等水準点。mm単位で高さを表す。」

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神野寺仁王門」

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白鳥神社日本武尊碑」

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マザー牧場牛神社」

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「蠟梅」

八重山紀行(2)西表島にて

   23日、小雨。これまでずっと欠航が続いていた西表上原航路で西表島に行く。石垣港-西表上原港の往復運賃は@3970だが、GoToトラベルの共通クーポン券@3000を使用。波の高い東シナ海を40分走る。上原港からは浦内川観光の送迎車で浦内川乗船場へ行く。10時出発。マングローブに囲まれた川幅の広い浦内川を30分かけて上ると、汽水域を抜けて、トレッキングコースの始まる軍艦岩の船着場に到着。船には小生のほか2組客がいたが、クルーズのみで引き返していった。ひとり雨の中のジャングルを行く。石畳とぬかるみの道だが、長靴を借りたので問題ない。支沢にかかる小滝も雰囲気がある。30分歩いて、展望台に到着。マリュドウの滝とカンビレーの滝上部が見える。さらに10分歩いて、マリュドウの滝分岐。かつては滝上まで行けたらしいが、遊歩道は途中で通行止め。さらに5分で、カンビレーの滝に到着。広い岩床には甌穴もある。8年前は、さらに上流で出合うイタヂキ川のマヤグスクの滝も見ることになっていた。軍艦岩に戻り、10分ほど待つと迎えのクルーズ船が来た。天気がよければ星砂の浜なども散策する予定であったが、雨に濡れてからだも冷えているので、石垣島へ戻ることにする。

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マングローブの1種のヤエヤマヒルギ」

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「展望台から見るマリュドウの滝」

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「マリュドウの滝」

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「カンビレーの滝」

 24日、曇り。今日の西表大原航路の往復も共通クーポン券使用で安くあがった。大原港からは路線バスに乗り、由布水牛車乗場で下車。入園料@1760を払い、亜熱帯植物楽園・由布島を散策する。水牛車待合所でウエルカムドリンクを飲み、水牛の池、蝶々園、…と見て歩く。マンタ浜からは小浜島が目の前に見える。園内は、今の時期、オオベニゴウカンの赤い花が目立つ。帰り際に突然、スコールの洗礼を受ける。90分滞在して、大原港へ戻る。路線バスは本数が少なく、あちこちに寄り道できない。予定の観光は終わったので、早々と石垣島へ戻る。昨日までは行動食中心で、今日初めて、ランチに石垣牛の焼肉をいただく。厚めのカルビでうまかった。石垣の島食材には馴染めず、夜の居酒屋にも行かなかった。この日のランチと空港で八重山そばを1回食べただけだ。ホテルでは夜食に無料のお茶漬けの提供があり、コンビニで買ったオリオンビールとつまみを合わせて夕食にしていた。

 25日、6時半にホテルをチェックアウト。路線バスで玉取崎に寄り道してから石垣空港に向かう。11時のフライトで帰路に着く。

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「水牛車」

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オオゴマダラと黄金繭」

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スジグロカバマダラ

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「オオベニゴウカン」

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「玉取崎展望台にて」

八重山紀行(1)沖縄県の最高峰・於茂登岳に登る

たけぞう

 2012年3月、Timtam代表のM氏との西表島横断に出発する間際に父が緊急入院して逝去。断念した山行のリベンジである。コロナ禍の我慢の3週間明けをねらって企画したもので、peachの成田-石垣直行便利用の石垣島4泊5日の旅。八重山諸島はずっと天気が悪く、コロナ禍もひどくなる一方だが、最後の機会と決行する。

 21日、成田空港を8時15分の定刻出発。飛行機に乗るのは北海道に行くときだけだったので、上空から富士山や南アルプスを眺めるのは新鮮だ。潮岬を通過すると、太平洋上の雲の上を行き、雨の石垣空港に無事到着。島内移動は路線バスの「みちくさフリーパス5日間@2000」を利用して行う。離島ターミナルそばの昨年できたばかりのホテルに投宿。

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「上空から見る富士山」

 22日、曇り。於茂登岳に登るのは、路線バス利用だと行動時間は3時間しかない。バス停から登山口までのアプローチに片道30分を費やすので、行きはタクシーを利用した。初乗り運賃@470と安い。おもとのバス停を8時15分に出発。屋根つきの立派な墓を見ながら車道を歩く。道沿いに大きくないが板根が独特なサキシマスオウノキもあった。登山口には車が1台止まっている。途中にある滝を見てから山頂をめざす。登山口から1時間半ほどで、気象台のドームに出た。後期高齢者夫婦が休んでいた。山頂標識と三角点は5分ほど薮の濃い道を行ったところにあった。これで、岩崎さんの新百名山と47都道府県の最高峰※を完登したことになる。少し離れたところから川平湾が見えた。往路を戻る。登山者がぼちぼち登ってくる。滝分岐で先の夫婦を追い越す。登山口の手前の林道に車が5台ほど並び、外国人もいた。12時14分通過のバスに乗り、川平湾へ向かう。天気は回復し、陽も指すようになる。グラスボートに乗り、船底のガラス越しにサンゴ礁や魚を見る。湾外は波が高い。鋭鋒の野底岳が見えた。レンタカーがあれば短時間で登れる山だが、今回はパス。川平マリンサービスでは「るるぶを見た」というと乗船券1割引とカップアイスの特典が付く。ホテルに戻ると、雨が降り出し、夜通し降った。〈続く〉

※富士山は山梨・静岡、奥穂高岳は長野・岐阜、日光白根山は栃木・群馬、恐羅漢山は広島・島根の各両県の最高峰になる。

 

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於茂登岳と麓の墓」

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サキシマスオウノキ

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於茂登岳の滝」

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「川平湾、左の山は桴海於茂登岳、中央が於茂登岳