日時:3月19日~20日 w田 記
メンバー:w田、武三、O原
西穂に行ってきた。この連休当初の計画は赤岳主稜リベンジだったが二転三転して西穂に決まり、メンバーの都合もあって3人となった。新穂高温泉は小雨模様、ロープウエイ駅からガスの中を西穂山荘を目指して登る。久しぶりの重い荷物でかなりきつい。
急斜面を登って右にトラバースすると小屋が見えてきた。今日は悪天で上はかなり強い風だそうだ。下山者に聞くと丸山までがやっとだったらしい。
さっそくテントを設営。起床は3時半、出発は4時30分と決める。
おつまみや酒も豊富でO嬢特製の鍋料理で盛り上がる。
翌朝3時起床。少しガスっているが星が出ている。これは晴れそうだ。そんなに寒くない。さすがに4時半は真っ暗なので東の空がうっすらと明るくなるのを待つ。ヘッデンを点けて5時10分出発、丸山を過ぎたあたりで夜が明けてきた。
丸山に到着。
まだ先は長い。独標とピラミッドピークが見える。
後ろを振り返ると左に霞沢岳、真ん中上高地、遠くが乗鞍、右に焼岳も見える。
西側は雲海になっている。下層に寒気が入っているようだ。笠ヶ岳も綺麗だ。
独標までもう少しだ。雪は締って歩きやすい。
「独標手前、朝日を浴びて」
0635独標到着
ここから痩せた尾根を歩いていく。左右とも落ちたら終わりだ。慎重に行く必要がある。
独標を逆方向から見る。人が沢山いる。ここまでで引き返す方も多い。
0719 ピラミッドピーク到着 後ろに西穂がそびえている。
0823西穂高頂上着 武三さんは少し遅れています。
真ん中が前穂、左が奥穂。
3人で記念撮影。
ここを引き返します。連休なので登山者は多い。ガイド同伴の人も結構いました。
途中、独標手前で滑落者発見。我々が見たときは、自力で上がって来て放心状態。おおきな怪我はないようだったが、鼻血と顔に怪我をしていたので血をふいて消毒を施す。太ももが肉離れしているようだと言うので、後から来た大阪グループの人たちにザックを持ってもらい付き添って小屋まで行くことにした。独標の下りはロープで確保して降りて貰った。自力下山も出来るようなので小屋で別れた。アイゼンを引っかけたらしいが危機一髪だった。滑落停止姿勢も出来なくてもうだめだと思ったらしい。こでは事故が多発しているので疲れていても慎重さが必要だ。
「独標手前の岩峰にて滑落者をサポートして歩く2人」
丸山手前からガスに包まれる。寒気を持っているようで寒い。弱い雪もちらついてきた。12時過ぎにテント撤収。平湯でそばを食べて、連休の中日で大月から大渋滞の中央高速に入って帰京。
武三さん、O原さんお疲れ様でした。天気とメンバーに恵まれ登れてよかったです。
O原記:
朝方は時折風があったものの、それ以降はほぼ風も無く、下山の丸山手前位まではずっと晴天。
冷え性のためいつも冬山では、3重の手袋をしてもじんじんして痛くなるのですが、
今回は気温も高く、手袋はインナーとアウターのみ、休憩の際に急いでダウンを着込むこともありませんでした。
怖かったという印象はありますが、厳しかったという思いはないほど、
天候にとても恵まれラッキーでした。
独標手前付近~西穂山頂まで、両脇に切れたった尾根や、岩場を回りこむ箇所、トラバ-スする場所など、
足を滑らせたら、、、という場所がところどころにあり、とても緊張しました。
足の置き場所と置き方、重心移動などボルダリングで気をつけていることが役立ったと思います。
緊張のためか夢中で時間の感覚が全く無く、アドレナリン出まくりで疲れを感じませんでしたが、
写真で見るとすごいところに行ったなあと感無量。。。
私にとってのチャレンジのお山でしたが、ノマドの重鎮お二方との山行は大変心強かったです。ピークを踏んで握手を交わした際にはグっとくるものがありました。
お二人のおかげで無事登頂できました。
本当にありがとうございました。
たけぞう記:
今シーズンの雪山は前回の蓬沢で終わったかに思えたが、西穂のお誘いがあったので乗った。
積雪期の西穂は96年の年末山行以来20年ぶりである。
寝不足もあり、少し高山病の気配あり。独標あたりから2人に少し遅れて歩くようになる。
途中、西穂登頂は諦めかけたが、なんとか登頂できた。まわりの景色は相変わらずよい。
戻りは、独標を過ぎて、ガスに覆われるようになり、バテバテでテン場に戻る。
一期一会の山が続く。