山人ノマドの活動報告

東京都山岳連盟加盟の山岳会、山人ノマドのブログです。会員の山行記録、会の行事などを紹介していきます。

夏の美ヶ原

byたけぞう

 93年9月、塩尻峠から高ボッチ、鉢伏山と歩き、扉温泉に宿泊。翌日、扉峠から茶臼山を経て美ヶ原に来た。今回は、焼山の滝と1等三角点の武石峰をめざす。上田または松本に前泊すれば2つ合わせて1日コースだが、年だし、3ヶ月ぶりの歩きなので、美ヶ原高原ホテルの山本小屋に宿泊することにする。

 8月4日、期間限定、1日1本の美ヶ原高原美術館線のバスに乗り山本小屋バス停下車。チェックイン予定の時刻が遅れるかも知れないと伝えて、12時45分、美しの塔の先の焼山沢コース入口の牧場内に入る。牧柵に沿って道があるのだが、逃げないジャージー牛の側を静かに歩く。15分ほどで牧場のゲートから沢沿いの道になる。水石(石に水が溜まっているだけ)やヒカリゴケ自生地を経て、焼山の滝に14時到着。雄滝は苔をまとった2段の滝、雌滝はスダレ状の滝だ。沢靴も持参したが登る時間がない。下流の推定樹齢400年のトガ(イチイ)の親木を見て、引き返す。15時を過ぎると、雷が鳴り、雨が降ってきた。ずぶぬれになりながら、牧場のゲートに戻ったのは16時10分、ホルスタイン牛が道をふさいでいるが、近づくと逃げていった。16時40分、山本小屋にチェックイン。濡れたものは蒔きストーブで乾かし、熱めの風呂に入る。夕食のジンギスカン鍋コースは他のおかずも多く食べ切れなかった。

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「焼山滝・雄滝」

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「焼山滝・雌滝」

 小屋の朝食は7時半で、宿泊者は朝食前にマイクロバスで行く王ヶ頭・王ヶ鼻の朝の散歩の無料サービスがある。5日、朝食を前夜、弁当にしてもらい、部屋で食べてから、5時50分、出発。日の出は5時半で、朝の高原は清清しい。八ヶ岳北アルプスが雲海の上に浮かぶ。朝の散歩のマイクロバスが追い越していく。王ヶ頭に6時30分、到着。牧場付近はハクサンフウロウツボグサだけだったが、ここで、シャジンやマツムシソウに出会った。マツムシソウを見ると、夏も終わりという感じがする。王ヶ鼻に着くと、ちょうど朝の散歩者が引き返すところだった。武石峰へは美ヶ原公園沖線に沿って登山道がある。だんだん雲が湧き出してきて、太陽の照りつけも厳しい。武石峰手前は焼山の美ヶ原牧場の脇を行く。8時50分、登頂。立派な1等三角点がある。木陰を見つけて30分ほど休んだ。ここから20分で思い出の丘駐車場に着く。来た道を引き返すのは熱中症にかかる危険が大きいので、11時25分発の美ヶ原高原直行バスを待って松本に帰った。

 

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マツムシソウ

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「武石峰」

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「武石峰から見る王ヶ頭・王ヶ鼻」