山人ノマドの活動報告

東京都山岳連盟加盟の山岳会、山人ノマドのブログです。会員の山行記録、会の行事などを紹介していきます。

遠野・六角牛山&石上山

byたけぞう

 1回目のコロナワクチン接種後4週間、緊急事態宣言解除を待って、登山再開である。梅雨入りして企画がいくつか流れたが、満を持して大人の休日倶楽部パスを利用しての遠野遠征である。早池峰山、六角牛山、石上山を遠野三山という。早池峰山は2度登っている。残りは車があれば1日で2つ登れるが、今回、遠野観光を兼ねて1泊2日で登ることにした。

 25日、やまびこ51号に乗ると、新花巻駅釜石線の快速はまゆり1号に接続する。宮沢賢治にちなみ、釜石線は銀河ドリームラインの愛称があり、各駅にはエスペラント語の愛称もある。遠野からタクシーで六角牛山の登山口へ行く。市街を出ると、独立峰の立派な姿が見える。10時50分、登山口を出発。四合目までは穏やかな樹林帯の道で、マルバダケブギの群落がある。五合目から八合目までは石をぬって歩く急登の道。九合目あたりに小屋があり、12時50分、山頂に着いた。2等三角点と祠がある。遠野盆地が見え、遠くのなだらかな山容は早池峰山か。反対側に見える双子峰の片羽山が気になる。来た道を戻る。地図を見ると、登山口のそばに神社記号があり大滝がある。ロープと沢靴を持参すれば寄り道できたが今回は断念。登山口から林道を3kmほど歩き、六角牛神社に立ち寄る。さらにバス停を1つ歩き、路線バスで遠野駅に戻る。今宵は語り部による昔話が聴けるあえりあ遠野に投宿。方言はわかりにくいが、水木しげる遠野物語を読んできたので、ザシキワラシ、マヨイガなど興味深く聴けた。夕食は遠野名物のジンギスカンを外で食べる。

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「遠野駅。愛称はFolkloro(フォルクローロ:民話)」

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「六角牛山にて、奥は片羽山」

 26日、予約した1時間の観光タクシーでホテルから奇岩・続石に向かい、遊歩道を1周して見学。その後、石上山登山口へ行ってもらう。8時30分、登山口を出発。水飲み場まではおだやかな杉の植林帯の道。この先、ブナ林の中を登る山道となり、馬止め、不動岩分岐を経て、刃納めの岩の鎖場を登ると10時、中之堂に着く。難所の鎖梯子は鉄梯子に架け替えられ、登りやすい。兜岩を見て、10時25分、稜線の北峰に到着。本峰へ向かうが、上から子どもの声がする。地元の小学生30名の遠足であった。山頂の南側の牧場から来たらしい。通過待ちでタイムロス。カメ岩を経て、10時45分、山頂に到着。1等三角点があるが展望はない。5分ほど滞在して来た道を戻ると、かの小学生達は北峰を占領していた。中之堂でしばし休憩した後、不動岩に立ち寄った。スラブの上をさらさらと水が流れている。幻の滝という標識があった。馬止めに出て、登山口に12時45分、戻った。バス停のある蓬畑まで1.5kmの陽が照り付ける車道歩き。足が重い。石上神社に立ち寄り、バスで市街に戻る。予定では観光案内所でレンタサイクルを借りてカッパ淵などの名所めぐりをするつもりだったが、疲れているし、熱中症になりかねないのでやめた。バスで行くことも考えたが、時間効率が悪く、遠雷も聞こえたので、早めに帰京することにした。仙台で途中下車し、伊達の牛たん定食をいただく。新幹線を降りると、ものすごい筋肉痛が始まった。

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「続石」

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「カメ岩」