6月8日~11日
L N川(記) F森
この先まとまった休みがとれないため、
心残したたままだった東北の山へ。
花の季節には少し早いとわかっていたが
1人、車で出かけることにしていた。
1人山行ということに、F森さんが心配してくれ、
日程を調整し、全行程お付き合いしてくれた。
結果的には、私ひとりでは撤退した山ばかりで
一緒に来ていただき本当に助かった。
どの山も、コースタイムもそんなに長いわけではなく、
使える公共機関は利用し、技術的に難しいという山はない。
ただ、梅雨入りしたばかりと、
ちょうど北日本を吹き荒れた局地的強風が重なり
どの山も強い風に悩まされた。
また蔵王は駐車場に停めた車から降りることさえ
躊躇するほど横殴りの雨と強風で断念。
「蔵王」は、また再び東北の山へのチャンスにとっておくことに。
6月8日(木)
午前2時 F森さん宅から東北道をひたすら北上。
途中で確認した岩木山の天気が芳しくないので
急遽、降りる予定の高速IC1つ先の黒石ICでおり、
蔦温泉(お勧めです)
東北の緑のカーテン
大岳(1858m)を主峰とする10の山々を北八甲田、
櫛ヶ峰をはじめとする6つの山々を南八甲田とし、
八甲田山という山はない。
明治時代の死の行軍八甲田遭難事件はあまりにも有名で、
その碑は八甲田ロープウエイのほうに行くと見ることができる。
反時計回りにコースタイムは4時間半。
空を走る雲の流れの早いこと。
大岳山頂では、ほとんど立っていられない。
写真1枚写すのが精いっぱいで退散。
山頂付近はまだまだ雪が残り、竹竿の旗なしでは
登山道は見つけられない。
また、時々湧くガスで数メートル先の赤いテープが探せない。
もともと一人で登ろうと思っていたので
今回はGPSと地図を活用してみようと出発前から用意してあり
これが大活躍。 もちろん地図を読めることが一番だが
登山の危険を考えると使えるものは使いたいと思う。
私が今回用意していったものは、
アプリは無料だが、地図はその都度購入。
店に置いてある紙の地図と全く同じものが1つ500円で購入できる。
こちらがいいのはコース時間を確認できること。
もうひとつのアプリが「FieldAccess2」。
無料だと広告がうっとおしいので、私は800円で購入。
追加の料金はかからない。
こちらは国土地理院の地図なので2万5千分の1まで確認できる。
注意することは、見たい地域の地図を電波の通じるところで
事前にキャッシュに落としておくこと。
そうすれば携帯が圏外でも地図は使える。
このふたつのアプリ、
全くホワイトアウトした時に、ものすごく心強かった。
強風もいつしか止み、
振りかえれば、ガスのかかっていた大岳山頂が見え、
水芭蕉が咲く湿原が広がっていた。
また花本番の季節と
真っ白い冬に山スキーでくることを誓って下山。
岩木山麓から8合目までを結ぶ有料道路で、
全長約10キロ、69のカーブの連続。
JAFかモンベルカードの提示で通行料1800円が1600円になる。
8合目からはリフト。
リフトを降りれば、山頂までは30~40分。
津軽富士と言われる山頂からは
日本海を含め360度の展望が望める。
次回はちゃんと岩木山神社からの百沢コースを登りに、
岩木山麓にある獄温泉に入り、
獄きみという甘い甘いトウモロコシを食べ、
青森郷土料理のたけのこいずしを食べ、
明日登る予定の早池峰の登山口駐車場へ・・・。
駐車場着午後8時。
真っ暗な駐車場、誰もいない。
いたのは鹿だけ・・・。
天気予報は朝9時から雨、風速25mの大荒れ予報。
行くだけ行く。
5時出発。登山口5時半。
樹林帯を超えると、再び強風の洗礼。
頂上直下最後のはしごでは、
飛ばされるのではないかと思うほど。
再び山頂の写真をとり、急ぎ下山。
下山するころには雨が降り出していた。
早池峰山は6月第二日曜が開山日。
明日が開山日だ・・・。
早池峰 樹林帯
早池峰山頂
今日中に蔵王にいってしまおう・・・。
再び登山靴だけ履きかえて
御釜を見る観光客で賑わうはずの駐車場は、
横殴りの雨と強風で人もまばら。
しばらく車で待機したが、好天は見込めず
駐車場、車中泊。
6月11日(日) 吾妻山
天元台高原ロープウエイとリフト3基を乗り継ぎ北望台へ。
ここからは3時間半ほどで山頂を往復できる。
こちらは雪がたっぷり。
アイゼンは不要だが、例年に比べて雪が多いとのこと。
さすが日曜の百名山、登山者は次々とやってくる。
雪たっぷり
帰りのリフトから見た真っ白い飯豊山脈。
今年か来年、待っててねと心の中で・・・。
東北の山 というだけで、
何かこう特別な響きがある。
ちょっと走ればいで湯もあり、
美味しいものも沢山ある、
またガソリンスタンドや入ったお店で話す
おじちゃんやおばちゃんの笑顔が
優しくて素朴でたまらなく癒される。
ゆっくりする間もなく、
走って、登っての4日間、
F森さん、感謝です。