山人ノマドの活動報告

東京都山岳連盟加盟の山岳会、山人ノマドのブログです。会員の山行記録、会の行事などを紹介していきます。

2018.02.03-04 城ヶ崎

84と2人で城ヶ崎へ。


2018.02.03

風は無いが曇り空。日が無いと城ヶ崎でもやっぱり寒い。浮山橋には他に2パーティいて、自分が登っている最中にスコーピオンをトライしていた方が完登したらしい。いつか登れるといいな。


・トラベルチャンス

各駅停車、核心を何トライもして何とかトップアウト。両腕がパンプした。ホールドとカムの位置は確認できたので、次は登りたい。


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地面にあるロープがあるクラックのラインがトラベルチャンス(だと思う)


ゲルニカ

トップロープを張ってもらえたので触ってみたが下部で弾かれて終了。前半のムーブを工夫しないと。


スコーピオン(おまけ)

登ってないけど写真だけ。


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2018.02.04

城ヶ崎付近で宿泊したが、ダラダラと行動していたためスタートは昨日と同じ。快晴だが風が強く結局寒い。

あかねの浜には3、4パーティほど。盛況ではあるけど、そこまで混んでいない気がする。ゴミステーションのバラし便のビレイをしたが、核心をマイクロカムで突っ込み、しかもランナウトする必要がありそうで、見てるだけ手汗がでた。


ホタテクラック

今回の目標の課題。TR→1テン→RPで完登。日差しが弱くなり風も強くなり指を息で温めながら登ったが登れて良かった。リード1回目でテンションした箇所は落ち着いて処理すれば何の問題もなく、メンタルの重要性を改めて感じた。ムーブは多彩らしいが、見栄えのする課題なのでオススメ。


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セカンドレスキュー時のカウンターラッペル

                                   石田大

 

1月の例会山行で少し試したセカンドレスキュー時のカウンターラッペルの手順、和田さんに頂いた資料をもとに自分なりにまとめてみました。

 

シチュエーションとして大雑把に、

「自動ブレーキ機能付ビレイデバイスセカンドクライマーを確保中、クライマー(要救助者)が何らかの理由で登攀不能となった。要救助者は意識ははっきりしており、またビレイヤー(救助者)が使用できるテンションの掛かっていないザイルの長さが全長の半分以上ある」

 

これからの救助者の行動として、

「要救助者の元まで下降し、応急処置が必要であれば実施。直下の懸垂支点まで介助懸垂で下降したい。」

 

とします。

 

とりあえず今回は、要救助者の元まで下降するところまで。

 

イ:要救助者のザイルを固定、確保しているビレイデバイスを解除

ロ:下降のためのカウンターラッペル支点の構築

ハ:解除したビレイデバイスを用いて懸垂下降の態勢を整え、要救助者の元へむかう

 

さて、手順ですが

 

①ザイルをダブルエイトノットでバックアップ(テンションの掛かっていない部分で)

②クレムへイスト+マリナーノットでテンションの掛かったザイルを固定

③ビレイデバイスを解除(懸垂下降に使用)、クレムヘイスト+マリナーノットにテンションを移す

④懸垂支点を構築(要救助者との体重差が大きい場合は支点にムンターヒッチ)

⑤ハーネスをビレイデバイスをセット(介助懸垂のため、クイックドロー・デイジーチェーン・セルフビレイコードを介してセットする)

⑥ビレイループにオートブロック等でバックアップ

⑦バックアップのダブルエイトノットを解除

⑧マリーナノットを解除、下降開始

 

となるようですが、まだ実地で試していないものでどうなりますやら・・・・

 

 

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写真はブラックダイヤモンドの「ATCガイド」

セカンドクライマーが落ちるとザイルの右側にテンションが掛かります。

 

 

 

 

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テンションの掛かっていない側でダブルエイトノットでバックアップ。

※これがないと手順を間違った場合やフリクションノットが効かない場合、要救助者は墜落の恐れがあります!

 

 

 

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テンションの掛かった側のザイルにクレムヘイスト

 

 

 

 

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アンカーにマリーナノットで固定

※これから中央のビレイデバイスを解除し、クレムヘイスト+マリナーノットにテンションを移します。左側のバックアップが非常に重要な気が・・・・。

 

 

 

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バイスの写真左側に小さな穴があります。そこにスリングやカラビナを掛けて写真上方向に引っ張ってやると自動ブレーキが解除されます。

※ちなみにこの「ATCガイド」の穴にはカラビナが入らなかったっす。ペツルの「ルベルソキューブ」はなんとかカラビナが通りました。

 

 

 

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右側のクレムヘイスト+マリナーノットで要救助者が固定されています。

 

 

 

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写真左端が懸垂下降時の支点となります。

※懸垂支点とバックアップのダブルエイトノットとの位置関係がちょっと気になります。

 

 

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要救助者がO村君のような人の場合は支点を制動の掛かるムンターヒッチにするとよいらしいです。なんかこちらのほうがバックアップの解除なんかを考えると安心な気がします。

※ちなみに、写真中央のバックアップの解除のタイミングがイマイチ判然としません。

マリナ+クレムヘイストの効きを信頼するならこのあたりかな?

 

 

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ハーネスのビレイループにセルフビレイコード、デイジーチェーン、クイックドロー(ヌンチャク)等を介してセットします。写真のクイックドローはカラビナ部分を両方とも安全環付のものに付け替えてます。

 

 

 

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必ずバックアップを忘れずに!

 

 

 

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ビレイループとテンションの掛かったザイルをクイックドローでつなげます。

※要救助者の元まできたら、ザイルに掛けたヌンチャクを要救助者のビレイループにかけ替えて介助懸垂します。

 

 

 

 

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万全の態勢入ったら、最後にマリナーノットを解除して下降開始。

となります。

 

まだ実地での検証が出来ていないので、細かい手順の違いやコツ的ななにかがあるかも知れません。

自分でもなにかの機会に試してみたいと思いますが、皆さんも岩トレの合間なんかに是非検証してみてください。

 

なんか、山やさんのブログみたいになってしまった・・・・(笑)

2018.01.27-28 白毛門

メンバー : O村 / バンブー

 結果から言うと、高度800mにも届かなかった。目的地が遠い...。思う事はいくつかあるが、大きくまとめると、雪山のことは雪山に行かないとわからない、と言ったところか。1月はこれで終わってしまったが、雪のシーズンはまだ続く。2月以降も積極的に雪山に出かけて経験を積んで行くつもりだ。

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t田さんからいただいた情報に出発直前までのデータを貼り付ける。行く前の数字と、行って見た現状のすり合わせが経験になる。

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降雪の影響で上越線の水上より湯沢方面は1部電車に遅れ、または運休が出ているとの情報があったが、予定通り土合に到着した。この状況を見て、それぞれはどう思うんだろうか。

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白毛門登山口駐車場。膝上くらいまでの積雪だったろうか。1部区間しか使えない割に存在感が大きくて邪魔くさいが、自身の消耗を抑えるならやはりスノーシューを持って行く必要がある。

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尾根の東側斜面に取り付く。雪は次第に深さを増す。1歩が15cm程度になることもあった。胸ぐらいまで埋まることを期待していたが、それはなかった。

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ここから先の一定区間は尾根が狭いと予想。ここまで来るのに掛かった時間と、テントを張れる場所までの予想移動時間を比較して、これより上がることはやめた。風除けのため、尾根の東側で少し下がった木の根元あたりにテントを張る。

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雪について思うことを話し合いながらも、基本的にやることがない。雪を効率良く水に変える方法の話は、道具をザックにどうパッキングするかの話にまでつながっていく。

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翌朝は青空だった。何名かの登山者が白毛門に向けて登って行った。我々は登らず、降雪の断面を見てみることにした。1月頭と南岸低気圧の降雪が綺麗に層となって現れているように見えた。弱層テストとやらも試してみたが、驚くような結果にはならず、いまいちピンとこない。まぁそういう雪だった、ということだろう。

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どうでも良い話のようで、どうでも良くない話。せっかくの旅なので、色々と楽しみたいじゃない。荒沢山に行った時に食べた上州舞茸弁当(1100円)がうまかったので、今回は行きに買って、帰りも買った。特にころもだらけの舞茸の天ぷらがお気に入り。醤油に舞茸をつけて食べてる感じがナイス。高崎駅で買える。次回も食べる。

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みんな、腕時計ってどうしてるの?手袋下に隠れちゃって全く見えないし、せっかくの気温計なんて体温計にもなってないじゃない。スントのサイトをみるとグローブの外にしてるようだけど、そんなに手首細いの?ロングサイズのバンドは無さそうだったので、ロープをまとめるベルトはいかがかと思ったが、そうなると俺の手首をもう少し太くする必要がありそう。


とまぁ、そんな感じでした。

次回は雪洞+ツエルトを試してみたいです。それと、シャベルにワックスを塗ってみることも忘れずに。

 

O村