山人ノマドの活動報告

東京都山岳連盟加盟の山岳会、山人ノマドのブログです。会員の山行記録、会の行事などを紹介していきます。

日本のクラシックルートを歩く(徳本峠)

記:W田

コース:島々ー二俣ー岩魚留小屋跡ー徳本峠(テント泊)ージャンクションピーク

    ーK1ーK2ー霞沢岳ー徳本峠ー明神小屋ー小梨平キャンプ場(テント泊)

日程:8月10日沢渡第二駐車場集合後島々登山口へ移動(仮眠)~8月13日

メンバー:A班 w田、F森、T山、T島、I江

     B班 上高地から徳本峠ピストン(H井、H野、N尾)

 

恒例の夏合宿と言いたいところだが、最近の社会事情なのか若い人も含めてい皆一斉に休むのが難しいようで大人数の定着型バリエーションはあきらめて、前から気になっていた徳本峠を提案した。荷物が軽ければ沢沿いの長いハイキングといったところだがこれがテント装備だと急にきつくなる。

前日沢渡の第2駐車場に集合しT山さんの車で島々のゲートをくぐって100m程行った広場に車を止め、テントで宴会後仮眠。あまったビールは担ぎ上げることにした。

早朝5時過ぎに出発。我々の前に男女のペアー1組と単独の男性1人が歩いて行った。

その後は我々だけであった。沢沿いの林道を1時間半程進み二俣から登山道に入る。

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しゅぱつ準備中

ここからコースタイム7時間半。

二俣には看板とトイレがある。ここから比較的よく整備された沢沿いのシダが茂る道を少しずつ高度を上げながら進むがジェラシックワールドの世界のようでいきなり熊じゃなくて恐竜が飛び出してきそうな雰囲気だ。

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何度も橋を渡って、今は廃業中の岩魚留小屋跡に着く。ここは昔はたいそう賑わったようだが今は廃墟そのもの。

最後の力水で生活水と明日の行動水を補給がてらビールも冷やす。500l×6本なり。(全然足りなかった)4kgも増えたザックを担いで最後の登り330m程。

これはきつかった。到着すると先に着いたB班と合流。宴会開始。

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 翌朝は霞沢岳ピストンである。往復6時間だがジャンクションピークまで上がれば最後のk1の登りまでは比較的楽な道と思っていたが、長いアップダウンの繰り返し。最後のK1の登り道が悪くて、けっこうバテた。

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途中の休憩ポイント。下から風が吹いてきて気持ちが良い。

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k1から見た穂高岳沢方面。7月30日に行った奥穂高南陵もよく見える。

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笠ヶ岳もきれいに見える。

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皆さんお疲れ様でした。霞沢岳頂上です。2646m(二百名山

帰りは同じコースを戻るが結構長く感じられた。やはり疲れが残っているのだろうか?

徳本峠小屋には12時頃戻ってきた。テント撤収後上高地方面に下り。小梨平キャンプ場で先に降りたB班と合流。お風呂にも入れてラッキーでした。

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達成後の酒宴。お疲れ様でした。

 

I江記:

島々谷の美しい原生林歩きが素晴らしい。ここだけでも来る価値がある。大きなシダ、美しい苔、イワナがたくさんいそうな見事な渓流、とにかく気持ちがいい。紅葉や新緑の季節はさらに素敵でしょうね。

徳本峠も霞沢岳も思ったより長く疲れた。根気のいるコースですね。仲間に励まされ登頂できました。

藤森さんと和田さんのとても美味しい夕食、美味しい水、涼しい天気に助けられ乗り越える事ができた。小梨平の祝杯もとても良かったです。

今年の北ア、締めくくりに相応しい山行でした。

 

F森記

昨年のリベンジの徳本峠と霞沢岳は期待以上の歩きと展望でした。

霞沢岳にも沢山の高山の花が咲いていましたが登山道に

センジュガンピの白い花が目立って印象的でした。

山頂からは絶景の中に三週間前に登った笠ケ岳がひときわ

愛おしく見事に感じました。

久し振りの重いザックに耐えられず力持ちの男性陣と力水に

助けられ記憶に残る充実した楽しい山行が出来ました。