山人ノマドの活動報告

東京都山岳連盟加盟の山岳会、山人ノマドのブログです。会員の山行記録、会の行事などを紹介していきます。

冬の陽射しの中南高尾縦走

2019年1月14日 Y川

今日は一人で山を歩いてきました。
怖がりのためなかなか一人で初めての山を歩くことが出来ず、馴染みの陣馬山~高尾山の縦走にしようと決め、登山計画書を書き始めたとき・・・地図を見ながら目に付いたのが南高尾にある草戸山。以前から会員の方が行った記録を見たり話しを聞いて気になっていましたので行ってみました。
コース:高尾山口駅~草戸山~泰光寺山~中沢山~大垂水峠~高尾山~高尾山口駅

高尾山口駅から9:30歩き開始。住宅街の細い道から登山道に入ります。至るところに指標があるので迷う所は無し。一番分かりづらいのは高尾山口駅から最初の指標を見つけるまでかもしれません。
細かいアップダウンがありますが歩きやすい道。時々人とすれ違う程度で終始ユルユル歩きで、この道いいなぁ~なんて気持ちよく歩いていたのですが、途中「関東ふれあいの道」の指標があり、目指している高尾山口までふれあいの道はどのルートでかは不明ですがあと12.2kmもあることが判明、その時すでに12時過ぎ。ロングコースだとはわかっていたのですがもしかしたら日没までに駅につけないのでは・・・と気付きそこからの巻きで歩きます。ただ、そもそも歩きが早くない私が巻いて大して早くなりません。大垂水峠の陸橋を渡るときにはすでに13:30近く。そこから予定した城山を経由してから高尾山に行くと16:00までに高尾山口駅に帰れないと判断し、止む無く高尾山に直接行くルートに変更しました。そこからの、高尾山「学習の道」は人にまったく合わず、一瞬方角に迷って入った登山道に熊のものかと思うような艶々したわりと新しい大量の落とし物を見つけたり、ヒヤヒヤしながらなんとか城山~高尾山の縦走路に合流することが出来ました。その辺りからは足も疲れきってノロノロ歩き。高尾山は歩き慣れた下山ルートでしたが、いつになく長く感じました。
その後は駅横にある温泉に。いつもは温泉に入れば復活する足の疲れを、家まで引きずって帰りました。
トータル16km、下山後はヘトヘトでしたが、また一つ好きな山コースが出来たこと、歩き開始時間とペース配分が甘い計画だったことを反省する、有意義な山行になりました。
歩き始め住宅のお庭で、梅の花が咲き始めていました。日中の日差しもとても暖かく、寒い高尾でも春の気配を感じましたが、来週は会の雪訓、綺麗な雪山を見てくる予定です。

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登山道からの景色



1月の谷川岳

1月12日 たけぞう

例年12月実施の谷川岳雪訓を1月にやるというので、12日、下見に行った。

今日は風も弱く絶好のアタック日和だ。天神平のゲレンデを9時50分に出発。

1月の谷川岳は初めてで、巻き道は雪に埋まり通れない。

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「天神平」

上級者コースの右端のトレースを歩く。ゲレンデトップまで20分。

12月とちがいスキーゲレンデなので、滑落停止などの訓練はここではできない。

ここからアイゼンをつけて忠実に天神尾根を歩く。

外国人のスキーヤーやボーダーが多いのに驚く。彼らは田尻沢がクローズされているので西黒沢を滑るようだ。

熊穴沢避難小屋まで1ピッチ。雪に完全に埋まっている。

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「熊穴沢避難小屋」

白砂糖にたかる蟻のように登山者の列が山頂を目指している。

小生もさらに1ピッチ、天狗のトマリ場あたりまで足を伸ばす。

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「天狗のトマリ場」

下りは早い。13時20分、天神平に戻った。

 

今回の雪訓は、雪崩捜索を中心に行うので、天神平まで登らなくとも、駐車場やゆびそ温泉バス停そばの公園あたりでもよい。第2案としてはたんばらスキーパーク付近。さらに上越方面が天候不順のときは、第3案として富士見パノラマの入笠湿原を考えている。要項は明日、通知します。

九鬼山で低山の楽しさを再認識!

2019年1月5日 Y川(L/記)、T島、友人1名
 
やっぱり新年なので大きい富士山をみたい!と思い、秀麗富嶽十二景、九鬼山(クキサン)に行ってきました。
禾生(カセイ)駅から大月駅まで歩く、電車だけで行けるお手軽な山だと思っていましたが、低山の面白さを再認識する山行になりました。
禾生駅から愛宕神社経由で天狗岩を経由して富士見平、九鬼山山頂へ。
行く途中、電車からの富士山には雲がかかっていて山頂でもやはり姿はイマイチ。
九鬼山山頂でゆっくりお昼を食べてから、札金(フダカネ)峠、立山(マタテヤマ)、沢井沢ノ頭、菊花山(キクカサン)に向かいました。
 

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九鬼山山頂
 
九鬼山への道のりはよくある低山の登山道。少し薄暗い日陰の登山道からだんだん明るい雑木林に、富士見平まではかなり急坂、暖かい日だったこともあり汗だくになりました。
九鬼山からは歩き辛い下り坂や片側が落ちそうな緊張する登山道、その後はのんびり歩ける気持ちの良い登山道を…と思いきや、このコースにある山はどれも越えるのに必ず急な登り、緊張の下り、のんびりエリアがセットになっていて、特に最後の菊花山は見た目からは気づかなかったのですが近づいてみると岩が積み重なったような山頂で、そこからの下山はロープと鎖を使うかなりの急坂。最後まで気の抜けないコースでしたが、どのエリアも葉を落とした木々の間から大月周辺の山々や町並みが綺麗に見えて、ほどよいスリルと冬の木漏れ日の中で飽きない楽しい山歩きが出来ました。

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菊花山から足元に岩殿山が見える
 

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沢山歩いたご褒美。最後にやっと富士山が出てきました!
帰りは高尾まで戻りT島さんおすすめの居酒屋へ。そこでY川の友人M夫妻とばったり。お二人はT島さんと共通の知り合いもいたことから、5人で山のアレコレなども話しながら楽しい打ち上げになりました
山の帰りにこんなの嬉しいですね!
 
追記 T島
 ガイドブック「日帰り山さんぽ」に九鬼山と御前山を結ぶコースについて「冬季は凍結するので避けたほうがよい」とある。急なくだりがあり慎重に対処が求められるものの、それはそれで楽しいコースをも意味するだろう。
 沢井沢頭から菊花山へは25000図とは異なっており、尾根通しで一直線で歩けるコースだった。
 ゆっくり、のんびり、ちょっとスリルに、温かい日差しの中を楽しく歩いてきました。