山人ノマドの活動報告

東京都山岳連盟加盟の山岳会、山人ノマドのブログです。会員の山行記録、会の行事などを紹介していきます。

奥多摩・松生山

1月27日 たけぞう

 今日の数馬行きのバスは1台であった。笹平で降りたのは3人。松生山の登山口を9時35分出発。498m峰まで急登が続く。内蔵ノ助山(783m)を過ぎると、富士山が見え出した。払沢ノ峰を12時に通過。単独行者とすれちがう。3等三角点のある松生山に12時45分、到着。富士山には雲が掛かりだしたが意外と大きく見える。10分ほどで天領山を通過。入沢山(930m)の山名標識板は見落としたが、三頭山から御前山を見渡せるあたりがそうであろう。雲取山も見える。時坂峠分岐を過ぎて、浅間嶺展望台に13時40分、到着。ここからの富士山は笹尾根の上に山頂部だけが見える。ここから10分ほどで小岩浅間山。地図上の浅間嶺(903m)で新しい石の祠があった。上川乗へ15時前に下山。

「松生山から見る富士山」

岡山の竜王山めぐり(2)

 10日、予報どおり雨になった。笠岡の2つの竜王山(175mと267.4m)は登山中止し、矢掛町へのバスの車窓から見るだけになった。井原市美星町への乗継のバスまでに1時間半ほど空いたので、旧山陽道の宿場町を散策する。専教寺の臥龍松は見事だ。美星町支所前を11時に出発。雨は上がり45分の舗装路歩きで三山龍王山に到着すると日も射してきた。展望はないが、1等三角点と天測点、石祠がある。下の広場には電波塔と慰霊塔が建つ。支所前に戻り、中世夢が原が隣接する美星天文台に向かう。天文台の前の畑の中に3等三角点がある。龍が支える渾天儀の複製があった。次に井原市星空公園に向かう。バスの通る上組地区を通り、1時間15分歩いて、点名「大倉牧場」の4等三角点峰の大倉龍王山に到着。ここにも天文台があり、前身は海上保安庁の美星水路観測所で、三角点より立派な水路部の標石があった。天気がよいと瀬戸内海が見えるらしい。上組バス停に着くと雨が降り出した、脇のお堂でバスを待つ。矢掛から井原鉄道に乗って総社で下車。駅前のホテルに泊まる。

「専教寺の臥龍松」

「矢掛の町並み」

「三山龍王山。右は天測点」

「美星天文台の渾天儀」

 11日、霜の降りる寒い朝、桃太郎線(吉備線)に乗って備中高松で下車。大鳥居をくぐり、秀吉の高松城水攻築堤跡、高松城址を散策し、吉備高原自転車道最上稲荷へと向かう。中央参道の商店街を抜けると、インドの殿堂様式の仁王門をくぐる。本殿、旧本殿と参拝し、奥の院をめざす。行場の本滝も竜口から水を落とす。鬼子母神が彫られた題目岩や八畳岩に寄って、八大龍王の鳥居をくぐる。かつてはケーブルカーがあったというから驚きである。龍王山の鳥居をくぐると公園のごとく石碑が濫立する。最高点をぐるぐるまわったが、山頂標識はない。寺の住職に三角点の場所を尋ねると、思いも寄らないところに4等三角点があった。11時10分、高松龍王山に登頂。龍泉寺に向かう。六道地蔵、こい岩、龍王池を見るが、寺を参拝する時間がなくなった。中国自然歩道を足守地区に向かう。町の散策はカットし、足守川沿いの吉備高原自転車道足守駅に向かって南下する。振り向けば西の足守龍王山(265m)が見える。列車通過の10分前に到着し、吉備津駅に向かう。

最上稲荷の仁王門」

奥の院最高点」

龍王池」

 駅から10分で吉備津神社。立派な神社で14時前だが初えびすとあってにぎわっている。廻廊を渡り南門から中山茶臼山古墳へ向かう。30分ほどで御陵に到着。長い石段で足がもつれた。だいぶ疲労が溜まっている。ここも中国自然歩道だが、鏡岩分岐の道標から左に入り、3等三角点峰の吉備中山に到着。道標に導かれて八畳岩に行くが、ここで道を間違える。立派な道を下っていくと、藤原成親遺跡に出てしまった。八畳岩まで戻り、ダイボーの足跡から中国自然歩道に入る。30分のロスタイム。急ぎ足で龍神社を祀る一宮竜王山(170m)に15時20分、登頂。岡山市街が見える。15分で吉備津彦神社へ下山し、参拝せずに備前一宮駅に向かう。列車通過の10分前であった。岡山駅で祭りずしを購入し、帰京。

龍神社」

 4日間で12万歩を歩き、岡山の龍王山・竜王山を7座登り、未踏の3座は視認できた。まだ、しばらくは頑張れそうだ。

 

 

 

 

 

岡山の竜王山めぐり(1)

1月8日~11日 たけぞう

 今年は辰年である。Wikipediaによると、竜王山は岡山県には全国一の22山のリストがあるが、間違っている。新日本山岳誌によると34山とある。地図に山名表記のない龍王山・竜王山も含め、YAMAPの山行記録を調べると27山確認できた。新年山行の第1弾として、岡山の竜王山めぐりに出かけた。

 8日、大雪のため名古屋~京都間で徐行運転となり、岡山到着が遅れ在来線の乗継が1本遅くなった。山陽本線鴨方からタクシーで安倉峠へ向かう。登山口がわかりにくい。11時5分出発。備南アルプスの縦走路は歩きやすい。1時間で盟主・寄島竜王山に到着。3等三角点と石祠があり、瀬戸内海が見える。西に続く尾根も歩きがいがありそうだ。里庄付近に浜中竜王山(132.5m)と大島龍王山(186.2m)がある。峠に戻り、東進する。軽部山を過ぎると、笠岡諸島も見えてきた。浦峠、184m峰を経て、佐方竜王山に15時20分到着。2等三角点峰であるが、展望はない。佐方竜王西登山口へ戻り、鴨方駅まで1時間強歩く。笠岡に連泊する。

「三島付近から見る初富士」

「寄島竜王山」

「備南アルプス。送電線の奥が寄島竜王山」

 9日、午前中は真鍋島の散策である。笠岡の住吉港からの三洋汽船の旅客船は神島、高島、白石島、北木島と寄って、1時間で真鍋島の岩坪港に入港。八幡神社に初詣し、城山展望台に向かう。2等三角点があり、真鍋島の様子がよくわかる。真鍋城址、福原浜分岐を経て、山の神まで1時間強歩く。途中、石仏がいくつもある。山の神は1等三角点峰で阿弥陀山ともいう。展望はないが雰囲気はよい。下りは本浦の集落内を歩き、本浦港へ向かう。港に着くと2匹の猫の出迎え。猫なで声で体を摺り寄せてくる。チョコブラウニーには見向きもしないが、チョコブッセは食べた。

「城山から見る真鍋島中央部」

「山の神山頂」

 帰りは神島外浦港で下船。中村峠から神島竜王山へ向かう計画だが、地図にある外浦からの道は廃道のようだ。はじめ舗装路で期待したが途中の社までの参道のようで、引き返す。涸れ沢を渡るところで、上流に赤テープが続くのに気づいた。14時10分、出発。テープはなくなり、中村峠の標高を過ぎても沢形は続く。どうやら西に外れたようだ。このまま行っても縦走路にぶつかるはずと歩き続ける。沢形がなくなり笹が出てくると14時45分、竜王山の西の鞍部の登山道に出た。5分で石祠のある山頂に到着。ここからは一般登山道で神島八十八ヶ所巡りの遍路道にもなっている。82番根香寺から87番長尾寺のお堂を見て最後は88番大窪寺・神島七福神に出た。中村口のバス停には16時に着き、タクシーを呼んでホテルに戻る。〈続く〉

笠岡市カブトガニのマンホール」