2019・5・26 U松記
日本野鳥の会の月例高尾山探鳥会に行ってきました。
五月が「歩きなし月間」になってしまいそうになり、来月は若い人たちの甲武信岳登山に日程を合わせた、小屋泊のシャクナゲ登山をするつもりなので、少し歩いておかないとと思っていました。そんな時に、日本野鳥の会のホームページで、月例の高尾山探鳥会が催されていることを知り、解散後に歩く時間がとれそうなことも分かりました。
朝高尾山口駅に集合、説明会場に向かう道沿いの川からカジカの合唱が聞こえてきました。数匹の個体を岩の上に確認することができました。この日は1号路を登り、浄心門脇の慰霊塔の広場で解散することになりました。
出発直後、上空を旋回する大型の鳥を双眼鏡で見ることができました。羽が透けたように見えたのと大きさから、サシバだと教えてもらいました。
この日全体では23種類の野鳥が観察されていました。私も、サシバのほかに、キセキレイ、ヒヨドリ、キビタキ、コゲラを視認させてもらうことができました。
前日に続く異例の真夏日に、山頂付近でレスキュー隊の出動がありました。
昼少し前に解散、城山へ向かい小仏バス停へ下山することにしました。今年も一丁平のヤマボウシが見られるかな、そんなことを考えながら歩き始めました。
昨年、アマドコロではと記録した野草が、昨年とほぼ同じ場所に小さな群でありました。花はまだ幼く、数ミリの大きさでさがっているものでした。今年は茎に手を触れて確認してみました。茎に稜はないようでした。アマドコロは花の時期がもう少し早いもののようですし、花の付き方もナルコユリのようです。
昨年6月初めには真っ白になっていた一丁平のヤマボウシの樹々でしたが、今年はまだ葉の間から薄緑色の苞片をのぞかせているばかり、準備中の時期でした。
キンランが、一丁平の手前と先とで、黄色い花をつけていました。手前のものは小さく群生してありました。場所は違いますが、一昨年同じ高尾山塊の山中で見たのが4月末のこと、昨年は6月初めにはもう一株の花も見ることができませんでした。少し嬉しい出会いでした。
そのほかに確認できたのは、ユキノシタ、フタリシズカ、ガクウツギ、ウリノキ、オカタツナミソウ、ハナウド、ニガナ(以上は花)、ハナイカダ、モミジイチゴ(以上は実)などです。夏の花までの端境期という感じだったのでしょうか。
毎年どんどん足弱になり、歩いていないと歩けなくなる気がしていて、それはとても困る。月に一度くらい、野鳥と山野草の順番での山歩きをするのもいいかなと考えたりしているところです。来月は、野鳥観察の後6号路を下山しながら、セッコクの花を探したりしてみようか、そんなことも思いついたりした一日でした。