春の大雪の影響でハプニングとアクシデント
-わいわいガヤガヤの鷹の巣谷沢登りのはずが…-
7月6日(日)鷹の巣谷の沢登り。テラ(記)、バンブー、おくちゃんの3名、前日までの小雨もあがって、日差しも弱いが沢登り日和となった。奥多摩駅発8時35分発のバス乗り、東日原に。入渓点で装備を整え、われら以外に2組がこの日は鷹の巣谷にむかうことに。
9時40分頃に2番目でスタート。最初の小滝は順調に越え、くの字の滝で先行パーティーに追いつく。
先行パーティーは右壁にロープを出しているが、われらは左側クラックを登り、ここで追い抜く。このあたりから倒木が目立つ。おそらく冬に大雪の影響で倒されたのだろう。
大滝の1ピッチはバンブーがリード、2ピッチ目はおくちゃんがリード。僕はセカンドで。
この先は二股を左手に進み、金左小屋窪を目指したが、頭の地図のイメージは水の戸沢をたどっていた。途中休憩中に追い抜いたパーティーに先行される。
小滝連続で楽しく登れるはずが、倒木の枝で行く手をはばまれて時間をとられる。
先行パーティーが左壁にザイルを出しているので、適当なルートをさがして、3メートルほど昇って左に回りこもうとした時に、壁がはがれてテラ落下!!一瞬何が起こったかわからなかったが、左臀部を打撲した程度で済んだ。よく見回したら、さらに左に簡単に登れそうなルートを見つける。ここはバンブーにリードしてもらう。
さらにまた先行パーティーが左を高巻いているので、われらも少し手前の左を高巻きはじめる。しかしこれはあきらかにルートと違う。続いてきたおくちゃんがずり落ち気味になるので撤退。ここもよく見れば右壁に登れるルートがある。安易に先行パーティーの後を追おうとすると間違いを起こしかねない。
この後は傾斜がきつくなるので右の小尾根に逃げてひたすら登る。穏やかな尾根の形状を見て、金左小屋窪の右手の尾根であると現在地を確認する。さらに250メートルほど登らなければならず、へとへと気味になった。幸い藪こぎはなく、上部に空が大きく広がり始め、16時ごろに縦走路に飛び出した。
身づくろいして、バス時刻の関係から下山路を水根沢林道として進む。しかしその林道入口は通行止めに。大雪の影響で沢沿いにかけられている橋が崩壊しているとのことだ。そこで急遽下山路を榧ノ木尾根から倉戸山のルートに変更する。倉戸口バス停に19時20分ごろ到着。幸い19時50分台の終バスがあったのでそれに乗って奥多摩駅へ。
鷹の巣谷は「わいわいガヤガヤ初心者で行ける沢」とガイドブックにあり、これまで3~4回行っているので気易く考えていたが、事前の調査や地図を頭にきちっと描くこと、安易に壁に取りつかずしつかりルートを見極めること、など教訓が多々あった沢登りだった。