山人ノマドの活動報告

東京都山岳連盟加盟の山岳会、山人ノマドのブログです。会員の山行記録、会の行事などを紹介していきます。

晩秋の長沢背稜-ブナの続く緩やかな尾根、「掲示」に驚かされ-

2018年11月24日~25日

 T島(L/記)、F森

 

    前回は石尾根に行ったので、馬蹄形につらなる北の長沢背稜に行くことに。前回の石尾根に同行してくれたF森さんが今回も前半の本仁田山とコブタカ山まで同行してくれた。

 コブタカ山の先の大ダワからは、ノコギリ尾根と呼ばれ、岩場を何回も捲くように登って行く。川苔山へ行く道を離れて曲ケ谷北峰への坂道は、わずかな距離だが人にあまり踏まれていなくて登りにくい。

    24日の夜は水場のある獅子口小屋跡でテントを張ることにしていた。横が谷平にその入り口の道標がある。急な坂をくだって小沢とワサビダ田跡を過ぎたところが小屋跡であり、小屋の基礎が広場状になっている。到着は14時30分、十分時間はある。夜中は月光が照らすテントの中で、ラジオを聴きながらアルコールの入ったカップを一人傾ける。なかなかいいものだ。

 

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 (獅子口小屋跡の水場)           (獅子口小屋跡)

    25日の朝は遅めの7時15分発。踊平への登山道は「崩落、通行禁止」の掲示とロープが張ってある。昨日降ったところを登り返すと時間がかかるので、ロープをくぐって崩落している登山道の方向に足を踏み出す。確かに登山道はわからない。そこで最初は沢筋を進み、その後尾根状のところに乗り換えて、急斜面を木の根っこをつかみつつ、登りあげる。40分ほどで踊平の登山道に出る。ここから先は左斜面が伐採された明るい稜線歩きとなる。日向沢の峰では雪をかぶった富士山をしばし眺めた。

    蕎麦粒山からは伐採がされない普通の登山道で、ブナの樹が目立つようになる。東京の水源林との掲示がある。一杯水の水場は枯れていた。ここの水場はあてにできない。避難小屋は白いペンキが塗られ、中は12~3人ぐらいは泊まれそうだ。この先の稜線は左側が切れ落ちていたり、腐りかけの橋が出てきたりで緊張もする。

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(一杯水避難小屋)           (七跳山分岐の掲示)

   七跳山からは七跳尾根を降って東日原に行く予定でいたが、その分岐に来たら「小川谷林道は通行できません」との掲示が ! いったいいつの掲示なのか ? 修復していないのか ? 実際に行けないか降りて試してみようか…と思ったりした。しかしバス停まで下山するのにどのぐらい時間がかかるのか読めない。しかたなくこの場でまわれ右をして、一杯水に戻り、ヨコスズ尾根を降ることにした。このヨコスズ尾根の大半は緩やかな降りなので、早足で降り、東日原の14時50分発のバスには十分間に合った。

    晩秋の連休の青空の中、おだやかな尾根歩きに満足しつつ、馬蹄形の残りをいつやるべきかと思いめぐらして帰路についた。

 

追記(F森)

レーニングコースの大休場尾根を越え山頂! エーイ!!

一泊縦走のリーダーは重装備 日帰りの私は軽装備!

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瘤高山▲かわいい!!

ここでリーダーと別れ単独で鳩ノ巣駅へ下山

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杉ノ殿尾根を下りながら木漏れ日の黄葉に癒され・・・・

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晴天の中、晩秋の奥多摩、連続で歩きトレーニングになりました。