山人ノマドの活動報告

東京都山岳連盟加盟の山岳会、山人ノマドのブログです。会員の山行記録、会の行事などを紹介していきます。

今年の山納め:思親山と十枚山を歩く

たけぞう

 20日、今日も富士山がきれいだ。身延線内船駅を9時30分に出発。しだれ桜のある内船寺に寄り道し、富岡の集落を抜けて、舗装林道をひたすら歩く。12時、佐野峠に着くと、天子ヶ岳を前景とした富士山が現れる。ここから東海自然歩道となり、13時10分、2等三角点のある思親山に到着。樹木が生長し、富士山の姿はいまひとつ。前回登った篠井山と明日登る十枚山は確認できた。八木沢へ下る予定であったがバスの時間に間に合わないので来た道を戻る。内船駅から南部町営バスで十枚荘温泉に向かう。食事はいまひとつであったが温泉はよかった。

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西富士宮を過ぎた車窓からの富士山」

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「思親山」

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「佐野峠からの富士」

 21日、予約したタクシーで十枚荘を8時に出発。剣抜大洞林道に入ってしばらくすると滲みだしの凍結箇所が出てきて先に進めないという。しかたなく登山口までの4kmほどを歩くはめになる。大誤算である。登山口を10時に出発。栂尾根はかなりの急登であるが、途中、緩やかな下の段、上の段、奥の段という場所があり、一息つける。標高1400mを過ぎると雪の道となり、硯石からは岩をぬうようになり、石小屋からは十枚峠へのトラバース道となる。時刻は13時10分。下るときにはアイゼンが必要であり、16時までに登山口へ戻ることは絶望的だ。十枚峠に13時45分、到着。静岡側の山々が見える。正面奥は大無間山か。三角点のある下十枚山に未練を残し、十枚山へ向かう。霜解けの土道を45分かかり、14時35分、登頂。静岡・山梨の2つの標柱がある。富士山には樹木が重なるが、見下ろす篠井山の後には駿河湾も見える。携帯が通じるので、インターネットで静鉄バス安倍線のダイヤを調べる。梅が島温泉発の最終バスに間に合いそうなので、静岡側に下山することにする。地図は持ち合わせていないが、計画段階で調べてあったのでなんとかなるだろう。14時50分、下山開始。途中、南アルプスにかかる滝雲が見れた。直登コースの下りは足にくる。沢コース分岐を経て、登山口に16時50分に着いた。ここから中の段地区を経由して、ヘッデンを着けて山間の車道を延々と歩く。関の沢地区に17時50分に到着。バスの通過は18時28分であった。静岡に出て、新幹線で帰京する。

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「十枚山から見る下十枚山」

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「十枚山から見る富士と篠井山」

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南アルプスにかかる滝雲」