山人ノマドの活動報告

東京都山岳連盟加盟の山岳会、山人ノマドのブログです。会員の山行記録、会の行事などを紹介していきます。

熊本の1等三角点峰めぐり

2022年2月20日~22日  たけぞう

 19日、東京をひかり501号で出発。白い伊吹山を見るあたりから外は雪になる。新大阪でさくら551号に乗り換える。熊本に降り立つと本降りの雨。昼食に大平燕を食す。市電に乗り桜町BTを確認しに行くが、熊本城見学は諦めた。駅前のホテルに3連泊する。

 20日熊本駅前からあまくさ号に乗車。バスは宇土半島の海岸線を走る。遠浅の島原湾の先に金峰山や熊ノ岳を確認できた。雲仙岳には雲がかかる。世界文化遺産三角西港を通り、天草五橋の1号橋の天門橋を渡り、大矢野島に上陸。天草松島はいい眺めだ。2号橋から5号橋を続けて渡り、天草上島に上陸。太郎丸岳・次郎丸岳がいい。天草瀬戸大橋を渡り、天草下島の本渡BCに到着。いよいよ予約した観光タクシーで1等三角点峰めぐりである。はじめに上島の倉岳へ向かう。天気予報は確率10%の曇りで、強風波浪注意報が出ていたが、雪が舞い始めた。棚底地区から眺めると倉岳より鋭鋒の矢筈岳がいい。車道が山頂直下まで続いているが、倉岳神社の鳥居から歩く。15分で天草最高峰の倉岳に到着。八代海の島々や観海アルプスの山並みがいい。帰りはかっぱの里の栖本地区を通り、下島に戻る。次の角山には、亀川ダムを通り、宮地岳地区から入るが、車道崩壊地点の工事中で正規の登山口まで入らず、手前の降り口地点から歩くことになった。稜線に出るまでの道は荒れていて迷いやすい。稜線は手すりなども出てきて歩きやすくなる。30分かかって、点名「角岳」の標識のある山頂に到着。雪雲に覆われているが、先ほどの倉岳が確認できた。来た道を引き返す。車は国道266号を南下し、牛深地区に入る。3番目の権現山も山頂直下まで桜並木の車道が続く。三角点は樹林帯の中だが、展望台があり、東シナ海が見える。久玉と魚貫(おにき)の2つの権現様がある。3山とも車で走っているときは陽が差すが、歩くと強風下の雪が舞う状況であったが、当初の目的は果たした。あとは帰りのバスを1本遅らせて、世界文化遺産崎津集落、大江教会・十三仏公園・かかしの里・十万山公園と見て周る。熊本に戻ったのは20時過ぎで、夕食は吉野家の牛丼弁当であった。

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「倉岳山頂にて」

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世界文化遺産崎津集落

 21日、桜町BTからバスに乗り、追分で下車。今日は九州自然歩道金峰山探勝コース」を歩く。はじめに夏目漱石草枕の道」である石畳の道を野出地区まで歩く。1時間で、1等三角点のある熊ノ岳(二ノ岳)に到着。今日は雲仙岳がよく見える。三ノ岳まで行きたいところだが引き返す。追分からバスで峠の茶屋へ移動。大将陣を経て金峰山(一ノ岳)まで3.1kmを1時間半かけて歩く。金峰神社の裏に3等三角点があった。西回り登山道を下り、岩戸観音へ向かう。素直に車道を歩けばよかったが、道標が蜜柑畑の間を縫って出てくるので岩戸地区を少し迷いながら雲巖禅寺に1時間20分ほどで着いた。五百羅漢、宮本武蔵ゆかりの霊巖洞を見て周る。標識がなかったがお堂の中の観音様が岩戸観音か。15時台のバスに間に合わなかったので、金峰森の駅みちくさ館まで歩き、タクシーを呼んでもらう。上熊本駅には漱石銅像があり、そこから市電に乗り市役所前で下車。市役所14階の展望室から夕日に染まる熊本城を眺めてからホテルに帰った。

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「追分から見る熊ノ岳」

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「市役所14階の展望室から見る熊本城」

 22日、つばめ306号で1駅隣の新玉名へ移動し、タクシーで小岱山森林公園の丸山キャンプ場へ行く。丸山、観音岳を経て、1等三角点峰の筒ヶ岳まで2時間強かかった。往路を戻るが、荒尾展望台、唐渡岩へ寄り道し、観音岳からキャンプ場へ直接下山する。すぐそばにある蓮華院誕生寺奥之院を参拝して、新玉名から、つばめ、さくら、ひかりと新幹線を乗り継いで帰京。

 熊本は東京より寒く、標高700mに満たない山ばかりであったが、寒風下の登山であった。3日間で1等三角点峰を5山登れて満足している。

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「誕生寺奥之院から見る小岱山」