山人ノマドの活動報告

東京都山岳連盟加盟の山岳会、山人ノマドのブログです。会員の山行記録、会の行事などを紹介していきます。

新潟・菱ヶ岳&刈羽黒姫山

10月31日・11月1日  たけぞう

 9月の朴坂山に続き、新潟の1等三角点峰をめぐる旅であったが、東頚城丘陵の2山に終わった。31日、越後湯沢でほくほく線に乗り換える。六日町までの車窓から見える金城山、巻機山、八海山にはよく登った。越後駒ヶ岳は雲がかかっている。魚沼丘陵を抜ける列車はほぼトンネル内を走る。虫川大杉で下車し、予約したタクシーでキューピットバレイに向かう。グリーンパーク登山口を10時出発。スキー場内のゲレンデを歩く。リフト乗場で振り返ると、刈羽三山のうち、米山と刈羽黒姫山が見える。目指す菱ヶ岳は台形状だ。ゲレンデを離れて左手のすすき野の小道に入る。ゴンドラ山頂駅で古道須川峠への道に入る。沢沿いの道を20分ほど行くと再び須川峠への道が分岐するが崩壊のため通行止めとあり、ここから信越トレイルには行けない。分岐から登りとなり、25分ほどで、1等三角点峰の菱ヶ岳に到着。避難小屋があるが、中は菱神社の奥社となっていて賽銭箱もある。北側は直江津方面まで見渡せる。40分ほどで火炎石登山口に下る。不動滝に立ち寄るが、タクシーの待ち合わせ時刻に遅れそうなので、滝壷まで行けず、途中で引き返す。信越トレイルの伏野峠へ向かう国道403号を50分歩き登山口に戻る。六日町まで戻り、上越線で長岡へ。駅そばのホテルに連泊する。

「ゲレンデから見る左:米山、右:刈羽黒姫山

「菱ヶ岳山頂」

「不動滝」

 1日、信越線の始発に乗り、安田でバスに乗り換え、柏崎市高柳地区岡野町で下車。鯖石川沿いの県道から支流の黒姫川沿いの県道78号を5.7km歩くと高尾地区磯之辺に入る。日本の棚田百選の梨ノ木田の棚田の後に刈羽黒姫山が見える。登山口を10時10分出発。旧キャンプ場を過ぎると、棚田を見下ろす地点を通過。五合目の展望台を過ぎ、石段を登ると、八合目の鵜川神社前に出る。二十三観音の脇を登り、15分ほどで、2等三角点と石祠のある山頂に到着。巻機山から越後三山、守門岳・浅草岳まで越後山脈の山々がそろい踏みだ。帰りのバスの時間が気になるので15分ほどで立ち上がる。登山口まで45分で戻る。再び車道歩きだが、下りなので気が楽である。足が棒になる頃、バス停に発車15分前に着いた。付近には貞観園という観光名所もあったのだが、立ち寄れなかった。長岡に戻る。2日の天気予報は新潟のみ雨という。長岡の鋸山に行く予定であったが、天気は微妙である。明日朝のコンディションで決めることにする。

 2日、長岡は曇りで40%予報である。明け方近く風が強く吹くときもあり、テレビでは雷・突風に注意といっている。昨日の車道歩きの疲れが残っているので、山行中止を決めた。始発の新幹線で帰京、通勤ラッシュの始まっている東京はいい天気である。

「磯之辺地区から見る刈羽黒姫山

「梨ノ木田の棚田」

刈羽黒姫山山頂」

「磯之辺地区から見る越後駒ヶ岳と中ノ岳」

 越後駒ヶ岳、中ノ岳、八海山を越後三山と呼ぶ。1988年7月24日、会津駒ヶ岳に登り、桧枝岐に宿泊。25日、沼山峠から燧ヶ岳に登り、御池に下山し、尾瀬口から奥只見湖を渡り、折立温泉・ゆのたに荘に宿泊。26日、駒ノ湯から越後駒ヶ岳に登り、駒ノ小屋に宿泊。27日、中ノ岳を経て、十字峡に下山した。2014年5月には、駒ノ湯から入山し、小倉山の先に幕営。翌日、駒ヶ岳に登頂し、道行山を経由して、銀山平に下山。充実の残雪期登山であった。

 1993年7月、日帰りで八海山を薬師岳から入道岳まで縦走し、新開道を下山する。95年12月のクリスマスイブ、八海山スキー場のゲレンデトップで山塾仲間と宴会山行。2008年9月、Timtam会員と逆周りで再登。荒山~オカメノゾキ~御月山間は歩いていない。10年4月、午前中にカタクリの咲く坂戸山に登り、午後、八海山スキー場から入り、女人堂に宿泊。翌日、地蔵岳・不動岳までピストン。霊泉小屋を経て、大崎里宮に下山。11年4月、大倉から風穴尾根を登り、途中幕営。翌日、女人堂までピストンし、往路を戻る。

 元沢屋としては、水無川流域のサナギ滝や幣ノ滝を見たかった山域ではある。